400年を超える歴史を持つ唐辛子。人の顔ほどの長さがある大きな清水森ナンバは、辛味成分が通常よりも少なく、マイルドな辛味の中に不思議と感じる甘さが特長で、ビタミンA・C・Eの含有率が高く、国内の唐辛子では最も糖分を含む品種だ。果実は大長型で、青トウガラシから成熟すると濃赤色の赤トウガラシになり、成熟期には苗の大きさが1.5mにもなるものもある。南蛮から由来した名の「ナンバ」は、津軽では唐辛子そのもののことを指す。江戸時代に初代津軽藩主の津軽為信が京都の伏見稲荷から持ち帰り、広めたと言われている。 弘前市にある清水森地区を中心に栽培され、全国一の生産量を誇っていたが、昭和40年代から安価な輸入ものに押され生産量が激減。姿を消す寸前までになったが見事復活し、現在はブランド化が進められて、生産量が増加している。
旬 7月 8月 9月 10月