弘前城の西に位置する明治37年に創業の小さな酒蔵、松緑酒造によるシリーズ。松緑酒造は、江戸時代から酒母造りをしていて、1904年(明治37年)日本酒製造へと事業転換した。世界遺産の白神山地系岩木山の湧水を仕込み水に使って、ふわりとした甘みとさわやかな酸味、ボディもしっかりとしているバランスのとれた酒造りを行なっている。「六根」は次世代の青森地酒だ。その名は仏教用語の「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」に由来。三蔵法師が伝えた般若心経は五根、即ち五感をいかすには、心が動かなければならない。人は六根ではじめて真実を知り、本物を感じ、理解をすることができると説いていることから、心をこめて造り、心で感じて飲む酒との意味で名付けられた。純米吟醸がメインに純米大吟醸や純米を揃え、山田錦、むつほまれなど使用米を異にする。それぞれにダイヤモンドやルビー、オニキス、サファイヤといった宝石の名前がついているのも面白い。