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十和田ホテル

(とわだ)

秋田杉の館で味わう十和田湖の四季

十和田ホテルは、青森県と秋田県にまたがる十和田八幡平国立公園内、十和田湖西湖畔の高台に静かに佇む由緒あるホテルです。全客室から十和田湖を望むことができ、湖と森が織りなす四季折々の美しい風景を、滞在そのものとして堪能できる特別な場所として知られています。

昭和の国家的事業として誕生した歴史あるホテル

十和田ホテルは、1939年(昭和14年)に開業しました。国際情勢の緊迫により幻に終わった昭和15年の東京オリンピックを前に、日本を訪れる外国人観光客を迎えるため、政府の要請によって建設された迎賓施設のひとつです。当時の日本が誇る技術と美意識を結集して造られたこのホテルは、今もなおその気品と風格を保ち続けています。

秋田杉を贅沢に用いた「木の芸術建築」

建物は、天然秋田杉の巨木をふんだんに使用した木造3階建て。秋田・青森・岩手の三県から集められた約80名の宮大工が技を競い合いながら建設したと伝えられています。外観には半割の丸太が配され、基壇の石積みと相まって、湖畔の自然と見事に調和した佇まいを見せています。

館内に足を踏み入れると、吹き抜けの玄関ホールや、銘木を生かした柱・梁、繊細な格子戸など、随所に職人技が光ります。各客室の床の間や天井、意匠は一室ごとに異なり、同じ部屋はひとつとしてありません。樹齢を重ねた杉材は、年月とともに深い艶と風合いを増し、訪れる人々に静かな感動を与えます。

国登録有形文化財に指定される価値

十和田ホテルは、その歴史的価値と建築美が高く評価され、国登録有形文化財に指定されています。昭和前期に建てられた大規模木造建築の好例としても知られ、設計は建築家・長倉謙介によるものです。伝統と格式を感じさせる建物でありながら、堅苦しさはなく、木の温もりに包まれた落ち着いた空間が広がっています。

現代の快適さを備えた上質なリゾートホテル

1998年(平成10年)にはリニューアルが行われ、洋室やパブリックスペースが増築されました。歴史ある本館の趣を大切に守りながら、現代の快適性を取り入れたことで、大人のための上質なリゾートホテルとして高い評価を得ています。

すべての客室から望める十和田湖は、朝霧に包まれる幻想的な姿から、夕日に染まる静かな湖面まで、時間帯によって表情を変えます。部屋でくつろぎながら眺める湖の景色は、まさにここでしか味わえない贅沢な体験です。

十和田湖国立公園とともに楽しむ滞在

十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動によって形成された二重カルデラ湖で、国の特別名勝および天然記念物にも指定されています。湖畔を取り囲む外輪山と原生林、静まり返った湖面が織りなす景観は、訪れる人々を深い感動へと誘います。

周辺には遊歩道や遊覧船、キャンプ場が点在し、発荷峠や紫明亭展望台などの展望スポットからは、湖を異なる角度で楽しむことができます。また、南に足を延ばせば、八幡平エリアの高原風景や温泉、高山植物群落、さらには乳頭温泉郷など、魅力的な観光地が広がっています。

十和田湖の自然と歴史に包まれる特別な宿

十和田ホテルは、単なる宿泊施設ではなく、十和田湖の自然・歴史・建築美を一体として体感できる特別な場所です。湖畔の静けさの中で、秋田杉の香りと温もりに包まれながら過ごす時間は、心を深く癒してくれることでしょう。

十和田湖を訪れる際には、ぜひこの歴史あるホテルに滞在し、四季折々の湖の表情とともに、長い年月を刻んできた「秋田杉の館」の魅力をじっくりと味わってみてください。

Information

名称
十和田ホテル
(とわだ)

十和田・奥入瀬

青森県