北米から伝わってきたといわれる野菜で、栄養価が非常に高いといわれる”アピオス”。正式名はアメリカホドで、日本では属名であるアピオスや、単にホド(ホドイモ)ともよばれる。日本の在来種であるホドイモもあるが、多くは野生で栽培はごく一部にとどまり、東北地方を中心に作物として主に栽培されているのはアメリカホド。
栄養価が高く、カルシウムはジャガイモの30倍、鉄分は4倍ほど含まれる。またイソフラボン、食物繊維、ビタミンEも豊富である。漢方の生薬としても使われる。マメ科であるが、イモを食用とするため、味はピーナッツとイモの中間のよう。
青森県の七戸町が名産地となっており、その収穫量は日本一を誇っている。ピンポン玉くらいの大きさの”アピオス”は、薄い皮をむかずにそのまま食べるのが一般的。塩ゆでして食べれば、じゃがいものようなホクホク感のなかに、さらっと栗のような甘みが味わえ、凝縮された旨みが楽しめる。東北新幹線の全線開通にあわせて栄養満点のアピオスのポタージュスープも開発され、地元イチオシのメニューとなっている。
旬 11月 12月 1月 2月 3月