青森県 > 十和田・奥入瀬 > 銚子大滝

銚子大滝

(ちょうし おおたき)

奥入瀬渓流を代表する壮大な滝

銚子大滝は、青森県十和田市に位置する奥入瀬渓流本流にかかる、最も規模が大きく、最も知られた滝です。十和田湖を源流とする奥入瀬川が長い年月をかけてつくり上げた渓谷美の中でも、ひときわ存在感を放つ名所として、多くの観光客を魅了しています。

奥入瀬渓流随一の迫力を誇る滝

銚子大滝は、高さ約7メートル、幅約20メートルという堂々たる規模を誇ります。高さこそ決して高い滝ではありませんが、横に大きく広がる水の流れと、絶え間なく落下する豊富な水量が生み出す迫力は圧巻です。滝つぼに落ちる水は大きな水音を響かせ、周囲には細かな水しぶきが舞い上がります。

その水霧に太陽の光が差し込むと、木々の間にいく筋もの光の帯が浮かび上がり、幻想的な風景をつくり出します。滝の周辺には苔むした岩や樹木が広がり、奥入瀬渓流ならではの豊かな自然環境を間近に感じることができます。

「魚止めの滝」と呼ばれる理由

銚子大滝は、その豪快な水量によって、奥入瀬川を遡上して十和田湖へ入ろうとする魚の行く手を阻むことから、「魚止めの滝」とも呼ばれてきました。古くから「十和田湖には魚が棲めない」と言われてきた背景には、この滝の存在があると考えられています。

勇壮に流れ落ちる滝の姿は、まるで十和田湖の神秘を守る番人のようでもあり、自然の力強さと神聖さを同時に感じさせてくれます。現在では十和田湖にも魚が生息していますが、銚子大滝が語り継いできた伝承は、奥入瀬渓流の歴史と自然観を象徴するものといえるでしょう。

四季折々に表情を変える絶景

銚子大滝の魅力は、一年を通して異なる景観を楽しめる点にもあります。には芽吹いたばかりの新緑が滝を包み込み、生命力あふれる風景が広がります。には深い緑と涼やかな水音が訪れる人々を癒し、避暑地としても人気です。

になると、周囲の木々が赤や黄に染まり、白い滝との美しいコントラストが見事な景観を生み出します。さらにには、厳しい寒さの中で滝が凍りつき、氷瀑となる姿を見ることもでき、他の季節とはまったく異なる静寂と荘厳さを感じることができます。

奥入瀬渓流と銚子大滝の位置づけ

奥入瀬渓流は、十和田湖東岸の子ノ口から焼山まで約14キロメートルにわたって続く渓流で、十和田八幡平国立公園に属しています。国の特別名勝および天然記念物にも指定されており、日本を代表する景勝地のひとつです。

その上流域には、銚子大滝をはじめ、九段の滝など滝が連続して現れることから「瀑布街道」とも呼ばれています。銚子大滝は、奥入瀬渓流本流にかかる唯一の滝として特に高い人気を誇り、渓流観光の象徴的な存在となっています。

観光と散策を楽しむ拠点として

渓流沿いには国道102号とともに遊歩道が整備されており、銚子大滝周辺も散策しやすい環境が整っています。新緑や紅葉の季節には特に多くの観光客が訪れ、自然の美しさを五感で味わうことができます。

雄大な水の流れと四季折々の自然が織りなす銚子大滝は、奥入瀬渓流を訪れる際にぜひ立ち寄りたい、心に残る名瀑です。

Information

名称
銚子大滝
(ちょうし おおたき)

十和田・奥入瀬

青森県