家族の手仕事で造る小さな酒蔵
竹浪酒造店は、家族のみで酒造りを行う小規模な蔵元です。酒造りに必要な工程を機械だけに任せるのではなく、米洗い、麹造り、瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、一つひとつの作業を手作業で行っています。
こうした丁寧なものづくりは、長い歴史を持つ酒蔵ならではの特徴です。蔵の規模が小さいからこそ、一つひとつの工程に目を配りながら酒造りに取り組むことができます。
岩木山の伏流水と津軽平野の米
「七郎兵衛」の酒造りを支えているのが、岩木山の伏流水と津軽平野で育った米です。豊かな自然に恵まれた津軽の土地から生まれる水と米を主原料として、地域に根差した日本酒が醸されています。
津軽を代表する山である岩木山の伏流水と、広大な津軽平野の米。その土地の恵みを生かして造られる「七郎兵衛」は、まさに津軽の風土を感じられる地酒です。
濃厚で芳醇な味わいの辛口酒
「七郎兵衛」は、華やかな香りや軽快なフルーティーさを前面に出した日本酒とは異なり、濃厚で芳醇、しっかりとしたボディを持つ味わいが特徴です。
香りには、かすかに煮たリンゴを思わせるようなニュアンスがあり、口に含むと米の旨みを感じる力強い味わいが広がります。しっかりとしたコクがありながら、酸味も備えているため、飲み続けても飽きにくい辛口に仕上がっています。
料理と合わせて楽しみたい酒
旨みと酸味をしっかりと感じられる「七郎兵衛」は、食事と合わせやすい日本酒でもあります。料理の味わいを引き立てながら、日本酒そのもののコクも楽しめるため、食中酒としてじっくり味わいたい一本です。
華やかな香りを楽しむタイプの日本酒とは異なり、料理と一緒に少しずつ味わうことで、その奥深さを感じられるでしょう。
一年間の熟成が生み出すまろやかさ
「七郎兵衛」には、蔵の中で一年間じっくりと熟成させてから出荷するという特徴があります。酒本来の味わいをできるだけ残すことを大切にしており、一般的な清酒で行われるような色を取り除く処理をせずに出荷しています。
そのため、「七郎兵衛」は一般的な清酒と比べると色が濃く見えます。しかし、この色合いも酒の熟成によって生まれた特徴の一つです。古酒に準じた熟成過程を経ることで、味わいには丸みが生まれ、濃厚ながらもまろやかな飲み口へと仕上がっています。
酒本来の味わいを大切に
色を取り除く処理をせず、熟成によって生まれる風味をそのまま生かすことで、「七郎兵衛」は日本酒本来の味わいを楽しめる酒となっています。見た目の色合いも含めて、一般的な清酒とは異なる個性を持つ一本です。
燗酒にすることで広がるおいしさ
「七郎兵衛」を楽しむうえで、ぜひ試したいのがお燗です。華やかな香りやフルーティーな風味を楽しむタイプの日本酒とは異なり、温めることで濃厚な旨みや芳醇な味わいがより引き立ちます。
日本酒には、冷やして飲むだけでなく、温めることで味わいの変化を楽しむ文化があります。「七郎兵衛」は、こうした日本酒ならではの飲み方との相性がよく、燗をすることで酒の奥行きやまろやかさをじっくりと感じられます。
食事とともにじっくり味わう一杯
しっかりとした旨みと酸味を持つ「七郎兵衛」は、燗酒にして料理と合わせることで、よりその魅力を楽しめます。派手な香りを追い求めるのではなく、米の旨み、熟成によるまろやかさ、酸味、力強いコクをじっくり味わうタイプの日本酒です。
津軽の風土と伝統が詰まった地酒
日本酒「七郎兵衛」は、正保年間から続く竹浪酒造店の長い歴史と、岩木山の伏流水、津軽平野の米、そして家族による丁寧な手仕事から生まれています。
一年間じっくりと熟成させ、色を取り除く処理をせずに仕上げることで、酒本来の味わいを大切にしているのも大きな特徴です。濃厚で芳醇な旨みと酸味を備えた辛口は、料理との相性もよく、燗酒にすることでさらに奥深い味わいを楽しめます。
華やかさやフルーティーさだけではない、日本酒そのものの味わいをじっくり楽しみたい人におすすめしたい津軽の伝統酒。長い歴史を持つ小さな酒蔵の手仕事と、津軽の自然の恵みを感じながら味わいたい一本です。