青森県内最古で最小の蔵元が、家族で醸す津軽の辛口酒。七郎兵衛をつくる竹浪酒造店は、創業が正保年間(1644~1648年)と越前敦賀国の最古の歴史のある酒蔵。家族のみで操業し、米洗いから麹造り、瓶詰め、ラベル貼りまですべて手作業で行われている。岩木山の伏流水を汲み、津軽平野の米を主原料とした七郎兵衛は、かすかに煮たリンゴのような香りで、味わいは濃厚、とりわけボディが強く芳醇で、かつ飲み飽きない辛口で、酸もあり料理とよく合う。酒本来の味を余すところなく残すため、蔵の中で一年間じっくり熟成させてから色を取る処理をせずに出荷しているため、一般的な清酒と比較して色が濃い。古酒に準じた熟成過程によって、まろやかな味わいに仕上げている。華やかさやフルーティーさではなく、日本酒特有の飲み方「お燗」することで日本酒の真のおいしさを味わいたい。