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大島(陸奥湾)

(おおしま むつわん)

陸奥湾に浮かぶ景勝地 陸奥大島

大島(陸奥大島)は、青森県東津軽郡平内町に属し、陸奥湾の中央部、夏泊半島の先端である夏泊崎の沖合に位置する島です。夏泊半島からは橋が架けられており、満潮時でも徒歩で渡ることができるため、気軽に訪れることができる観光スポットとして知られています。島の北端には陸奥大島灯台が立ち、湾内を行き交う船舶の安全を長年にわたり見守ってきました。

橋を渡って出会う絶景の島

陸奥湾へ大きく突き出す夏泊半島。その先端から延びる渡り橋を越えると、目の前に広がるのが大島です。橋の上からは、晴れた日には透き通るように青く澄んだ海と、穏やかな陸奥湾の広がりを一望することができます。島は岩場の海岸が多く、自然の造形美を間近で感じられる点も魅力の一つです。

大島の地形と自然環境

大島は、夏泊崎から約180〜200メートル沖合にあり、形はひょうたん型、またはほぼ楕円形をしています。島の周囲はおよそ3キロメートル、面積は約20ヘクタールで、中央部はなだらかな丘陵となり、標高は約73メートルです。かつては砂州によって夏泊半島とつながり、干潮時には歩いて渡れたと伝えられていますが、現在は浸食の進行により分離しています。

島の北側は第三紀火山に由来するデイサイトから成り、特に西海岸では柱状節理が発達した切り立った断崖が見られます。一方、南側は頁岩を主体とし、貝化石を含む地層が隆起した痕跡を確認できます。こちらにはカシワなどの広葉樹林やクロマツが生い茂り、北側とは異なる落ち着いた自然景観を楽しむことができます。

歴史と伝承に彩られた島

江戸時代初期に描かれた地図には、夏泊崎とともに「大嶋」として記されており、周辺にはかつて大間村という小集落が存在していたと伝えられています。村人たちは製塩などによって生計を立てていましたが、時代の移り変わりとともに廃村となりました。

また、大島は「田沢の化島」としても知られ、「平内七不思議」の一つに数えられています。天候や時間帯によって島の大きさや距離が異なって見えるという伝承があり、昔の人々はその見え方を天候判断の手がかりにしていたといわれています。こうした民間伝承も、大島の神秘的な魅力を深めています。

陸奥大島灯台と信仰

島の北端には、1949年に点灯を開始した陸奥大島灯台があります。高さ約9.7メートルの無人灯台で、白色の単閃光を7秒に1回放ち、約14キロメートル先まで光を届けます。さらに、江戸時代には海上安全を祈願して弁財天が祀られ、現在も弁天宮として信仰の対象となっています。

観光・釣り・アウトドアの楽しみ

現在の大島は、自然を身近に感じられる観光地として親しまれています。島の周辺は釣りの好ポイントとして知られ、灯台下の岩場では多くの釣り人が竿を出します。貸しボートを利用すれば、初心者でも気軽に釣りを楽しむことができます。1960年代には、船底がガラス張りの水中観光船が運航されていた歴史もあり、古くから観光地として注目されてきました。

四季折々に表情を変える大島

春にはカタクリをはじめとする山野草が咲き誇り、夏には海と空の青さが際立つ爽快な景観が広がります。島を一周することはできませんが、橋や展望ポイントから眺める陸奥湾の景色は格別です。自然、歴史、伝承が一体となった大島は、夏泊半島観光の中でも外せない存在といえるでしょう。

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大島(陸奥湾)
(おおしま むつわん)

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