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縄文時遊館・さんまるミュージアム

縄文時代を「学び・体験し・感じる」三内丸山遺跡の玄関口

縄文時遊館は、青森県青森市に所在する特別史跡・三内丸山遺跡の入口に設けられたガイダンス施設です。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中核を成す三内丸山遺跡を、より深く、より楽しく理解するための拠点として整備されました。展示の鑑賞だけでなく、映像や体験学習を通じて、縄文時代の人々の暮らしや精神文化に親しむことができます。

遺跡へと導く象徴的な空間構成

縄文時遊館のエントランスに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、無数の縄文土器片を散りばめた壮観な壁面展示「縄文ビッグウォール」です。高さ約6メートルの壁一面に、5,120個もの土器片が配置され、縄文文化の厚みと時間の積み重なりを視覚的に体感できます。

その先には、遺跡へと続く「時遊トンネル」が設けられており、現代から縄文時代へと時を遡るような演出が施されています。冬季には積雪が多い地域であるため、トンネル構造により雪の影響を受けにくく、長靴の貸し出しも行われるなど、快適に遺跡散策ができる工夫がなされています。

縄文シアターで理解を深める

遺跡見学の前にぜひ立ち寄りたいのが縄文シアターです。こちらでは、三内丸山遺跡の発掘調査の様子や遺跡の概要を、分かりやすい映像で紹介しています。上映時間は約8分と短く、初めて訪れる方でも無理なく鑑賞できます。

発掘現場の迫力や、遺跡の重要性を事前に知ることで、実際に遺跡を歩いた際の理解や感動が一層深まります。三内丸山遺跡を巡る前の予習として最適なプログラムです。

さんまるミュージアム(常設展示室)

縄文時遊館の中核を担うのが、常設展示室「さんまるミュージアム」です。ここでは、三内丸山遺跡から出土した約1,700点もの遺物が展示されており、そのうち約620点が国の重要文化財に指定されています。縄文時代の生活・信仰・社会構造を、実物資料と分かりやすい展示で紹介しています。

縄文人のこころ

展示室入口のタイムスケールトンネルを抜けると、左手に広がるのが「縄文人のこころ」のコーナーです。ここでは、三内丸山遺跡を象徴する重要文化財である大型板状土偶をはじめ、ヒスイ製の大珠、巨大なクリの木柱などが展示されています。

これらの遺物は、縄文人が自然や精霊と深く結びついた精神世界を持っていたことを示しており、祈りや祭祀が生活の中で重要な役割を果たしていたことがうかがえます。

縄文人のくらしをひもとく

展示室右手には、「テーマ展示-縄文人のくらしをひもとく-」のコーナーがあります。ここでは、人形や復元模型を用いて、竪穴建物内での暮らし、食事の様子、道具の使い方などが具体的に再現されています。

狩猟や漁労だけでなく、クリやクルミなどの堅果類を計画的に利用し、植物の栽培も行っていた縄文人の知恵が、視覚的に理解できる構成となっています。

企画展示室と研究の現場

館内には企画展示室も設けられており、年に数回、特別展や企画展が開催されます。開催期間中には、国宝級や重要文化財の特別展示が行われることもあり、何度訪れても新たな発見があります。

また、一般にはあまり目にすることのない整理作業室では、出土した土器の接合作業や復元、実測など、考古学の最前線の作業が行われています。さらに、高さ約4メートルの棚を備えた一般収蔵庫には、膨大な数の土器や石器が大切に保管されており、三内丸山遺跡の学術的価値の高さを実感できます。

体験工房で縄文人の気分を味わう

見学だけでなく、実際に手を動かして学べるのが体験工房の魅力です。縄文ポシェット作り、板状土偶作り、まが玉作りなど、8種類ほどの体験学習が用意されており、事前予約なしで参加できるプログラムも多くあります。

子どもから大人まで楽しめる内容となっており、縄文人の暮らしを身近に感じながら、ものづくりの楽しさを体験することができます。旅の思い出として形に残る点も人気の理由です。

三内丸山遺跡とともに楽しむ学びの時間

縄文時遊館・さんまるミュージアムは、単なる展示施設ではなく、三内丸山遺跡全体を理解するための学びと体験の出発点です。ここで得た知識をもとに、復元された竪穴建物や大型掘立柱建物を巡ることで、約5,900年前から続いた縄文人の定住生活が、より立体的に感じられることでしょう。

世界文化遺産に登録された三内丸山遺跡を訪れる際には、ぜひ縄文時遊館・さんまるミュージアムから見学を始め、縄文文化の奥深さと魅力をじっくりと味わってみてください。

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縄文時遊館・さんまるミュージアム

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