青森県はカシスの一大産地
青森県は、国内トップクラスのカシス生産地として知られています。青森の気候風土がカシスの栽培に適しているとされ、地域の農産物のひとつとして大切に育てられてきました。
原料となるのは、一般に「黒房すぐり」と呼ばれるカシスです。黒紫色の実には独特の酸味があり、果実そのものの風味を生かした加工品も作られています。
こうした青森産カシスを和菓子に取り入れて生まれたのが、かしす羊羹です。地元の特産果実と伝統的な羊羹を組み合わせることで、青森らしい個性的な味わいが生まれました。
カシスの酸味と白あんの甘さ
かしす羊羹の魅力は、何といってもカシスと白あんのバランスです。白あんのまろやかな甘さにカシスの酸味が加わることで、すっきりとした後味に仕上がっています。
カシスの風味がしっかりと感じられる一方、酸味が強すぎることはなく、羊羹らしい上品な甘さも楽しめます。口に入れると、まず白あんのやさしい甘みが広がり、続いてカシス特有の爽やかな酸味が感じられる、印象的な味わいです。
洋菓子のような新しい羊羹
果実の酸味が加わることで、かしす羊羹は洋菓子を思わせる軽やかな風味も楽しめます。甘さが控えめなため、お茶だけでなくコーヒーや紅茶などとも合わせやすく、従来の羊羹とは少し違った楽しみ方ができます。
そのため、和菓子を好む方だけでなく、ベリー系のスイーツが好きな方にも親しみやすい味わいです。
老舗「甘精堂本店」が手がける銘菓
かしす羊羹を製造しているのは、1891年(明治24年)創業の老舗和菓子店「甘精堂本店」です。長年培ってきた和菓子づくりの技術を生かし、青森県産カシスという地域の素材を羊羹に仕立てています。
伝統的な和菓子の製法を大切にしながら、カシスの酸味という洋菓子を思わせる素材を組み合わせることで、独自の味わいを生み出しています。青森の農産物と老舗の菓子づくりが融合したご当地銘菓といえるでしょう。
全国菓子博覧会で金菓賞を受賞
かしす羊羹は、平成27年(2015年)の第二十七回全国菓子博覧会で金菓賞を受賞しています。青森県産カシスを使った個性的な味わいと、和菓子としての仕上がりが評価された銘菓のひとつです。
青森らしい酸味を楽しむご当地羊羹
かしす羊羹は、青森県が誇るカシスと、昔ながらの和菓子である羊羹を組み合わせたユニークなスイーツです。カシスの爽やかな酸味、白あんのまろやかな甘さ、そして控えめな甘さが調和し、軽やかな味わいを楽しめます。
青森ならではの果実を使ったお土産を探している方にもぴったりで、老舗和菓子店が生み出した個性的な銘菓として、ぜひ味わってみたい一品です。