国内のカシス生産量が日本一を誇る青森県。気候風土がカシスに適していると言われ、農薬を使わずに自然の姿で丁寧に育てられている。品質も高く、味も良いと評判だ。品種は黒房すぐりというもので、これを使った「かしす羊羹」が青森の名産として親しまれるようになった。青森県産のカシスを白餡と練りあげていて、カシスの酸味と白あんの甘さのバランスがなんとも言えず絶妙。羊羹でありながらほどよい酸味があり、甘さは控えめ。洋菓子のような味わいで若い女性からの評判も上々。作っているのは、1891年(明治24年)に創業の老舗和菓子店「甘精堂本店」。平成27年に第二十七回全国菓子博覧会にて金菓賞を受賞した。