生姜味噌おでんの特徴
青森市周辺では、おでんにすりおろした生姜入りの味噌だれをかけて食べるのが一般的です。このスタイルは戦後の闇市の屋台で生まれました。寒さで北海道・函館への船に乗る人々の体を温めようと、屋台のおかみさんがおでんに生姜味噌をかけて提供したのが始まりだと言われています。
青森では味噌文化が根付いているため、この独特の味が生まれました。具材にも特徴があり、陸奥湾の名産であるツブ貝や根曲がりだけ(たけのこ)、大きなさつま揚げ「大角天」、通常より大ぶりな「ぼたん焼きちくわ」などが使われます。
おでんは寒い冬に体を温める食べ物として知られていますが、青森では寒冷地ゆえに一年中提供されることが一般的です。初夏には根曲がりだけが旬を迎え、真夏には冷やしおでんを提供する店もあります。屋台や郷土料理店だけでなく、青森ではコンビニのおでんにも生姜味噌がついていることがよくあります。
生姜味噌だれの作り方
生姜味噌だれがおでんの味を決めます。津軽味噌(赤味噌)とみりん、だし汁を混ぜて煮立て、最後に生の生姜をすりおろして混ぜ合わせます。砂糖を加えることもあり、白味噌を使う場合もあります。家庭や店によって個性が異なります。
青森生姜味噌おでんは、青森の厳しい寒さの中で生まれた、身も心も温まるおでんです。