むつ湾フェリーは、青森県を代表する津軽半島と下北半島という二大半島を、わずか約60分で結ぶカーフェリーです。陸路では約3時間かかる距離を短時間で移動できるため、観光やドライブ旅行の主要ルートとして多くの方に利用されています。車・バイク・自転車も乗船可能で、自由度の高い旅を実現してくれる点も大きな魅力です。
フェリー「かもしか」は、旅客定員240名を誇り、バリアフリー対応の設備も整った快適な船舶です。定期航路は津軽半島の蟹田港と下北半島の脇野沢港を結び、通常は1日2往復運航されています。清々しい潮風を感じながら、穏やかな陸奥湾を横断する時間は、移動そのものが旅の思い出となる特別なひとときです。
むつ湾フェリーの大きな楽しみの一つが、イルカウォッチングです。4月下旬から6月下旬にかけては、むつ湾を遊泳する野生のイルカの群れに出会えることが多く、フェリーと並走したり、海面へジャンプする姿が見られることもあります。時には100頭以上の群れが現れることもあり、自然のダイナミックさを間近で感じられる貴重な体験として、多くの観光客を魅了しています。
蟹田港の近くには、風のまち交流プラザ「トップマスト」があります。地上30メートルの展望台からは陸奥湾を一望でき、フェリーが航行する様子や雄大な海景色を楽しめます。館内1階にはフェリーの乗船券売り場や物産コーナーがあり、津軽・下北の特産品や北海道の名産品も充実しています。
2階には中華料理店「シェ・ロンフウ」があり、地元食材を生かした料理を味わいながら、海と山並みを眺めることができます。周辺には観瀾山や観瀾山公園海水浴場もあり、太宰治の文学碑を巡る散策や、夏の海水浴も楽しめます。むつ湾フェリーは、移動手段にとどまらず、青森観光をより深く味わうための魅力的な旅の一部となっています。