青森の正月料理に欠かせないナマコ。青森県の沿岸のほぼ全域、特に陸奥湾に多く分布している。生なまこの90%は水分で低タンパク。コリコリ感はタンパク質のコラーゲン、軟骨にはコンドロイチン硫酸を含み、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルに富み、ビタミンではB2や葉酸が多く含まれている。中国では、古来より「海の朝鮮人参」とも呼ばれ、滋養強壮剤として愛用されてきたと言われている。実は、なまこの体壁(皮)には小さな骨片がたくさんあるが、酢の物の酢や胃酸によって簡単に溶けてしまうこともあり、あまり知られていない。
青森県で主に漁獲されるのはマナマコで、円筒状の体にイボ足と呼ばれる突起があります。水深40m以浅の海底に生息し、アカナマコ、アオナマコ、クロナマコの3型に分かれます。
ナマコは昔から「コ」と呼ばれ、生のものをナマコ、乾燥させたものをイリコと呼びます。また、ワタの塩辛をコノワタ、卵の塩漬けを乾燥させたものをコノコと呼びます。これらは酢の物や煮物に利用され、特にコノワタは三大珍味の一つとされています。
旬 12月 1月 2月 3月