旧日本海軍の軍隊食レシピを忠実に再現した「海軍コロッケ」。明治時代に現在の青森県むつ市大湊の旧海軍部隊で隊員の栄養不足を補うために誕生したと言われている。当時は大湊地方総監部の現役自衛官らの団体がイベントで市民に販売していた幻のメニューで、大変人気だった。このコロッケのレシピをもとに大湊海軍コロッケが作られている。現在は牛脂入りの揚げ油、具材はなるべく下北産の食材、という2条件を満たせば“大湊海軍コロッケ”に認定されるので、同じ海軍コロッケでも場所や店によって牛脂の配合率や具材が異なるコロッケが味わえる。形にも旧海軍レシピの通りに具材をジャガイモで包む「まんじゅう型」と、ジャガイモと具材を均一に混ぜ合わせた一般的な「小判型」の2種類がある。