どこか懐かしい田舎の原風景が広がる菜の花の町、青森県横浜町。町沿岸の陸奥湾には穏やかな波が打ち寄せる石場があり、300年以上前からなまこ漁が盛んに行われてきた。現在も「なまこ」は横浜町の名産品で「町の魚」にも制定されている。
「横浜なまこ」は、資源保護のために禁漁区域・期間を設けている横浜町で年末に数日間だけ行うなまこ漁において、正月用として漁獲される希少な品。正月には欠かせない珍味として青森県内外に広く知れ渡っている。
横浜町で漁獲される「なまこ」は身が固くなる原因の骨片が少なく、やわらかい食感のが特徴。他産地のなまこは生では固く、一度煮てから調理されることが多いが、横浜なまこは、生が一番美味しいと言われる。コリコリとした弾力ある歯ごたえと、噛むほどに滲み出る磯の風味が格別。
陸奥湾の中でも横浜町周辺は、おだやかな波が打ち寄せる遠浅の石場が広がり、この自然条件がなまこの生育に適した環境のため、横浜なまこは身がやわらかい、独特の食感になると言われる。
旬 12月 1月 2月