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根岸の大いちょう

(ねぎし おおいちょう)

青森県上北郡おいらせ町にある「根岸の大いちょう」は、推定樹齢1100年以上ともいわれる、日本でも屈指の長寿を誇るいちょうの巨木です。青森県指定天然記念物にも指定されており、長い年月を生き抜いてきたその姿は、訪れる人々に深い感動と畏敬の念を抱かせてくれます。

日本一の長寿を誇る巨大ないちょう

根岸の大いちょうは、幹の周囲が約16メートル、高さは約32メートルにも達する堂々たる姿をしています。大地をしっかりとつかむように露出した太い根と、空へと大きく広がる枝ぶりは圧巻で、1100年以上という悠久の時を生きてきた生命力の強さを感じさせます。

このいちょうは「長寿日本一のいちょう」とも呼ばれ、地域の人々にとっては単なる巨木ではなく、心のよりどころとして大切に守り継がれてきました。

不動堂境内に立つ神秘の霊木

大いちょうは、不動堂の境内に静かに佇んでいます。歴史あるお堂と巨木が織りなす風景は、どこか神秘的で、境内に一歩足を踏み入れると、空気が変わるのを感じるほどの厳かな雰囲気に包まれます。長い年月、信仰とともに生きてきた木であることが、その佇まいからも伝わってきます。

慈覚大師ゆかりの伝説

根岸の大いちょうには、平安時代の高僧慈覚大師(円仁)にまつわる伝説が残されています。奥州巡礼の途中、この地を訪れた慈覚大師が旅の疲れから、いちょうの杖に体を預けて眠り込んでしまったところ、その杖が地に根を下ろし、やがて現在の大いちょうへと成長したと伝えられています。

さらに、慈覚大師は夢のお告げを不思議に思い、小さな不動明王像を刻んでその由来を書き記し、いちょうの根元に納めてから立ち去ったともいわれています。こうした伝説が、根岸の大いちょうをより一層神聖な存在として語り継がせているのです。

安産と乳の守り神としての信仰

根岸の大いちょうは、古くから安産や乳母の守り神として信仰されてきました。「乳が出ますように」と願いを込めて祈ると、その願いが叶うといわれ、母乳不足に悩む母親たちが多く参拝してきた歴史があります。現在でも、子育てや家族の健康を願う人々が訪れ、静かに手を合わせています。

黄金色に輝く秋の大いちょう

紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬。秋が深まると、巨大ないちょうは一面黄金色に染まり、周囲の景色を華やかに彩ります。長い歴史を刻んできた大木が、変わらぬ美しさで季節の移ろいを告げる姿は、まさに時を超えた感動の風景です。

アクセスと訪問のご案内

お車でお越しの場合は、下田百石ICから約5分とアクセスも良好です。無料駐車場も整備されており、気軽に立ち寄ることができます。

悠久の時を感じる特別な場所

根岸の大いちょうは、自然の雄大さと人々の信仰、そして長い歴史が重なり合う、特別な存在です。1100年以上もの時を生き抜いてきた日本一の長寿いちょうに、ぜひ一度会いに訪れてみてはいかがでしょうか。その圧倒的な存在感と静かな力強さは、きっと心に深く残ることでしょう。

Information

名称
根岸の大いちょう
(ねぎし おおいちょう)

八戸

青森県