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さもだし(ならたけ)

(楢茸)

さもだしなしで青森の秋を語るべからず

青森でもっとも馴染み深い茸のひとつ。和名は“ならたけ”であるが、古くからよく利用されてきた食用キノコで、地方名もいちばん多いといわれ、青森では「さもだし」と呼ぶのが一般的。ボリボリ(北海道)、ボリ(岩手県)、ボリメキ(岩手県)、オリミキ(山形県)、カックイ(岩手県南部地方)、アマンダレ(新潟県中越地方)、アシナガ(新潟県)、モダシ(福島県会津地方)などの地方名がある。

里山の道路脇や草地、林など、採取がしやすい場所にも群生するため、地元の秋の味として「さもだし狩り」を楽しみしている人も多い。さもだしの「だし」は「出汁」のこととも言われ、滋味深い出汁が出るのが特長。傘にしっかり粘性があるものが特に美味で、汁物に入れるとぬめりが出て、歯触り、口当たりが優れている。さもだしなしには青森の秋の味は語れないといわれるほど、定番のきのこだ。一般的には鍋や汁物で楽しまれることが多く、ドレッシングとあわせマリネ風に仕上げる食べ方もおすすめ。

旬     10月 11月 

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名称
さもだし(ならたけ)
(楢茸)

八甲田山(青森)

青森県