標高約500メートルのブナ・ミズナラなどの原生林が広がる八甲田山麓の牧場で、飼育される日本短角牛。清涼な空気と水にはぐくまれる肉質は、サシと呼ばれる霜降りの脂肪分の少ない赤身が特長。しなやかで弾力のある歯ごたえに、味わいはまろやかで後味がよく、牛肉本来の濃厚で深い旨みを楽しめる優れた肉質を持つ。
夏は広大な八甲田山麓に放牧、冬は人里に戻って牛舎で飼育している。牛舎においては、牧場で生産された乾草、市内の稲わらが主体のナチュラル・ビーフで、脂身は牧草をたっぷり食べた証でもあるクリーム色。
しかし、全国統一の市場規格がサシの多さを基準にしているため、多くの農家がサシが入り高く売れる黒毛和種を飼育するようになり激減。現在は復活の取組がなされ、徐々に頭数も増えはじめている。
脂肪の旨みではなく、肉本来のおいしさ・旨みがあるのでステーキ・焼き肉・しゃぶしゃぶはもちろん、ハンバーグのほか、ビーフシチューやポトフなどの煮込み料理にもおすすめ。