歴史と由来
黒石ねぷたは江戸時代から続く歴史ある祭りで、古文書「分銅組若者日記」や「山田家記」にもその様子が記されています。かつて黒石ではこの行事を「七夕祭」と呼び、毎年盛大に行われてきたことがわかります。
祭りの特徴
黒石ねぷたは、人形ねぷたと扇ねぷたの両方を楽しめる珍しい祭りです。青森市の人形ねぶた、弘前市の扇ねぷたとは異なり、黒石では古くから両者が共存してきました。特に人形ねぷたは五段高欄を備えた独特の造りで、黒石ならではの格式が感じられます。
見送り絵の美しさ
黒石ねぷたの背面には、表に描かれる勇壮な武者絵とは対照的な美人画の見送り絵が描かれるのが特徴です。動と静が織りなす幻想的な対比は、多くの観客の心を惹きつけます。
祭りの盛り上がり
合同運行日には約50台のねぷたが御幸公園に集い、勇ましい「ヤーレヤーレヤー」の掛け声と、笛・太鼓・鉦による独自の囃子が街中に響き渡ります。特に若者を中心に熱気が高まり、黒石の夏を象徴する圧巻の風景が広がります。
正調黒石ねぷたばやし
祭りを盛り上げる「正調黒石ねぷたばやし」は、青森県の無形民俗文化財にも指定されています。「すすめ」「とまれ」「もどり」などのリズムを巧みに使い分けながら行進するねぷたは、まさに夏の風物詩といえる美しさです。
地域に根付く祭り文化
黒石ねぷたは「青少年の健全育成」を掲げ、地域の子どもたちが引き手や囃子として活躍する姿が印象的です。世代を超えて受け継がれる祭りの精神が、現在の黒石ねぷたを支えているのです。