青森 観光ガイド

青森県には白神山地、恐山、大島などの観光スポット、青森ねぶた祭、弘前さくらまつり、八戸三社大祭などの観光イベント、アップルパイ、なかよし、フレンチなどのご当地グルメがあります。

青森県という雪国とりんごの産地というイメージが最も強く、そのイメージだけという人も多いでしょう。しかし青森県は世界自然遺産にもなった白神山地などを抱える自然が豊かで、春夏秋冬を楽しむことができる土地です。

青森県は夜越山スキー場、七戸町営スキー場、大鰐温泉スキー場といったスキー場を抱えており、特に大鰐温泉スキー場はスキーと温泉を楽しむことができます。有名なお祭りもあり、十和田湖、弘前城、八戸で行われるお祭りは青森県の冬の三大祭りといわれています。弘前城で行われる雪燈籠まつりは、天守閣と老松がライトアップされて、幻想的な風景を産み出しており、2014年で38回を数えるお祭りです。十和田湖で行われるお祭りでは冬花火や雪と氷に覆われた景色を楽しむことができる人気のお祭りで、八戸で行われる八戸えんぶりはみちのく五大雪まつりにもなっており、民俗芸能を楽しむことができます。

青荷温泉、浅虫温泉郷、酸ヶ湯温泉、十和田湖温泉郷、温湯温泉、下風呂温泉郷、みちのく深沢温泉、板留温泉、百沢温泉といった多くの温泉があるのも青森県の特徴で、冬景色の中で、温泉を楽しむことができます。

青森県の観光は冬ばかりではありません。冬に雪燈籠まつりがおこなわれる弘前城は桜の名所でもあり、桜の季節となると多くの観光客で賑わいます。北国で夏の楽しみというとピンとこないかもしれませんが、弘前市りんご公園ではりんごの収穫体験を楽しむことができるイベントなども行われ楽しむことができます。青森県にも鰺ヶ沢海水浴場といった海水浴場があり、北国の夏を満喫することができます。

青森県といえば食も忘れてはいけません。豊かな海産物を生で楽しむこともできますし、野菜と鱈を煮込み、塩や味噌で味付けをしたじゃっぱ汁、だいこんやにんじん、ごぼうなどの野菜と油揚げや凍み豆腐を味噌に煮込んだ津軽の郷土料理のけの汁など、体を芯から温めてくれる青森県の冬の代表的な料理も旅の楽しみのひとつといえるでしょう。青森県はB級グルメも豊富で、八戸十和田バラ焼き、ホタテ貝焼き味噌など、食の楽しみは尽きません。

青森 のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

弘前公園

世界に誇る桜の名所

弘前城の廃城後、1895年に城跡を公園として開放されました。1903年から桜が植えられ、現在は約2,600本の桜が植わっており、弘前公園は花の名所として有名です。 桜の見どころ 東北地方北部に位置するため桜の開花時期が比較的遅く、花見に適した時期がおおむねゴールデンウィークと重なります。そのため、弘前さくらまつりには日本全国から観光客が訪れます。 名誉ある選定 弘前公園は日本の都市公園100選、日本の歴史公園100選、日本さくら名所100選に選定されています。 弘前城の歴史 弘前城は津軽平野に位置する海抜50メートルの平山城です。江戸時代には弘前藩の津軽氏が4万7千石の居城として藩...»

白神山地

神秘の原生林で生命の息吹を感じる

白神山地は、秋田県から青森県にかけて広がる山々の総称で、この自然の宝庫は、屋久島と並んで1993年に日本で初めてユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されました。 原生的なブナ天然林 人々の手が加わっていない原生的なブナ天然林は、世界最大級の規模を誇ります。ブナ林が形成されたのは、最終氷期から8000年前頃であり、540種以上の植物が自生しています。ブナだけでなく、カツラ、ハリギリ、アサダなどの大木も生い茂っています。 豊かな生態系 白神山地には合計4000種類以上の生き物が生息しており、見るべきものが豊富です。鳥類には、キツツキの種類の中でも最も多く見られるクマゲラをはじめ、イヌワシ、ク...»

弘前城

春爛漫の桜絵巻 歴史浪漫の城郭

津軽平野に位置する海抜50メートルの平山城。江戸時代には弘前藩の津軽氏が4万7千石の居城として藩庁を置き、津軽地方の政治経済の中心地となった。 堀、石垣、土塁等城郭の全容が1871年の廃城時の原形をとどめている貴重な城で、現存12天守の1つに数えられる。 日本100名城、美しい日本の歴史的風土100選、人と自然が織りなす日本の風景百選、平成百景に選定されている。 元は鷹岡城として1611年に5層6階の天守が建てられたが、1627年に落雷により天守が炎上して焼失。以後、200年近く天守がなく、弘前城に改称され、1810年に現存する天守代わりとしての3層3階の三層櫓が建てられた。 高さは約...»

青池

神秘的な青色の湖

白神山地の大小様々な湖沼群「十二湖」の1つで、標高1000メートル以上の山々に囲まれた場所に位置しています。 その水面は、鮮やかなコバルトブルーに輝き、周囲の樹々を鏡のように映し出しており、幻想的な雰囲気を漂わせています。 この池は、表面積975平方メートル、水深9メートルで、雨水と地下水が混ざり合ってできているため、水が非常に澄んでおり、池底に倒れた木や朽ちたブナの大木が見えます。 そして、インクを流したようにハッキリとした青色の湖面が神秘的です。この湖面は、周囲の樹々を鏡のように映し出し、時間帯や角度によって色合いが変わり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。 青森の冬でも水温が1年...»

奥入瀬渓流

奇跡的な自然条件が生んだ神秘の世界

十和田八幡平国立公園の中にある美しい渓流 奥入瀬渓流は、青森県十和田市に位置する十和田八幡平国立公園内にあり、十和田湖から唯一流出する河川である奥入瀬川の約14kmにわたる流れを指します。この地域は、四季を通じて様々な景観を見せることから、多くの観光客を魅了しています。 四季折々の美しさ 奥入瀬渓流は、春の新緑、夏の涼しげな緑陰、秋の紅葉、冬の雪景色と、どの季節でも異なる美しさを楽しむことができます。特に、新緑や紅葉の時期は、多くの人々が訪れる人気のシーズンです。 遊歩道と滝 渓流には遊歩道が整備されており、約4時間半のトレッキングが楽しめます。道沿いには大小さまざまな滝が点在し、訪れ...»

恐山菩提寺

死者の魂が宿る霊山

恐山菩提寺は、862年に天台宗の僧・円仁がこの地を訪れ、地蔵尊を安置したのが始まりとされています。この寺は「比叡山」「高野山」と並び、日本三大霊場の一つとして広く知られています。恐山は、死者の霊魂が集まる場所として信じられており、多くの人々が訪れます。 恐山大祭とイタコの口寄せ 恐山大祭では、イタコと呼ばれる巫女が死者の霊をこの世に呼び寄せる「口寄せ」を行います。この儀式では、故人と現実に対話することができるとされ、多くの参拝者が訪れます。 地蔵堂には、本尊である延命地蔵菩薩が安置されています。 境内の特徴と自然 恐山の境内には、宇曽利山湖寄りに噴気や温泉が湧き出ており、賽の河原や極...»

鶴の舞橋

日本一長い木造の三連太鼓橋

津軽富士見湖の両岸を繋いでいる、鶴が舞う姿をイメージした木造の三連太鼓橋。湖面に映る津軽富士やアーチの橋が美しい。 鶴の舞橋の概要 鶴の舞橋は、青森県の鶴田町に位置する美しい三連太鼓橋です。この橋は、その壮大な景観と独特の形状で観光客に人気があります。全長300メートル、幅2.5メートルの鶴の舞橋は、日本国内で最も長い木製の太鼓橋として知られています。橋の名前は、その形状が鶴が舞っているように見えることから名付けられました。 橋の設計と特徴 鶴の舞橋は、1996年に完成しました。橋の設計は、地元の伝統と自然環境を融合させることを意識して行われました。橋の構造は、木材を多く使用しており、...»

十二湖

太古の自然に湧く湖

十二湖とは、白神山地の一角に位置し、津軽国定公園内にも含まれる33の湖沼群の総称です。 白神山地は、標高が1000メートル以上の山々が連なる地域で、大小さまざまな湖沼群が存在します。 この地域には人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が広がり、540種を超える植物や多くの野生動物が生息しています。 十二湖を構成する湖は、1704年の能代地震によって形成されたものと推定されています。 この地域には33の湖沼が存在しますが、大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見えることから、十二湖という名称がつけられました。 十二湖周辺にはブナ林が密集し、自然の造った水桶あるいはダムの...»

恐山

カルデラ湖である宇曽利山湖を囲む山と活火山である標高878メートルの釜臥山の総称で恐山と呼ばれる。 「比叡山」「高野山」と並び日本三大霊場の一つと言われ、曽利山湖の湖畔には恐山菩提寺があり、死者の霊魂が集まる場所と信じられている。 恐山の「地獄」付近には火山性ガス(亜硫酸ガス)が充満していて、硫黄臭を放出している。火山性ガスの影響で、草木が生えず動物も稀であることから、これらが地獄や霊場と同一視されるようになった。 恐山を参拝した際、頭痛、倦怠感など有毒ガスによる軽い中毒症状を発症する場合がある。 周辺の川や湖の川底や湖底から硫化水素が噴出し酸性湖となっているため透明度が高い。 山中...»

青森ねぶた祭

見て、踊って、東北三大祭り

青森市で開催される夏祭りで、東北三大祭りの一つとして知られています。この祭りの歴史は古く、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 8月2日から7日まで開催され、毎年200万人以上の観光客が訪れます。祭りは、1日の浅虫温泉花火大会と青い海公園特設ステージでの前夜祭から始まります。 2日と3日の夜は、子ども用の約15台のねぶたと大型のねぶたが運行され、4日から6日の夜は約20台の大型のねぶたが運行されます。 7日は、昼間にねぶたが運行され、夜は花火大会と優勝したねぶたの海上運行で幕を閉じます。 青森ねぶた祭りの起源は、かつて坂上田村麻呂が敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓...»

仏ヶ浦

白緑色の奇岩・巨岩が海岸沿いに2キロメートル以上にわたり仏のように群立。それぞれの奇勝には、浄土のイメージを重ねて「如来の首」「五百羅漢」「極楽浜」などの名が付けられている。 1500万年前に海底火山から噴出した火山灰が押し固められ、それが雨や波で削り取られて形成された。 国の名勝および天然記念物に指定されている。日本の秘境100選、日本の地質百選にも選定された。 歩道で海岸に行くことができるが、100メートル以上の高低差がある急峻な地形で、海岸沿いに展開する長大な景観であり、海上からでなければその全体像は把握できない。佐井村佐井港およびむつ市脇野沢港からの観光船がある。仏ヶ浦の概要 ...»

十和田湖

十和田八幡平国立公園の中にあり、十和田観光の中核となる湖。湖面標高400mの二重式カルデラ湖。 十和田火山の大噴火と陥没によってできたと考えられている。水深は最も深い地点で327m、周囲44km、面積61.02平方km。 地殻変動によってできた地層が断崖となって湖岸を囲んでいる。 湖上遊覧ができるほか、瞰湖台(かんこだい)、御鼻部山(おはなべやま)展望台などからの眺めも美しく、乙女の像などの見どころも多い。 四季それぞれに美しいが、特に紅葉の美しさは日本一とも言われる。 湖畔沿いは、樹木が芝生に木陰をつくり、美しい景色を眺めながらのんびり散策を楽しむことができる。湖に突き出した中山半...»

蕪嶋神社

ウミネコの島「蕪島」の守り神

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島の頂に鎮座する神社。 弁財天をまつり、商売繁盛、漁業安全の守り神として古くから地元の人々の信仰を集めてきた。社殿は2015年に火災により全焼。約5年の歳月を経て2020年に再建された。 5月中旬には島に菜の花が咲き乱れ、菜の花の黄色、蕪嶋神社の鳥居の赤、白いウミネコと青空のコントラストが美しい光景を見ることができる。 蕪嶋神社の概要 蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)は、青森県八戸市の蕪島に位置する神社で、ウミネコの繁殖地としても知られています。この神社は、商売繁盛や漁業の守護神として地元の人々から深く信仰されています。蕪嶋神社の象徴で...»

大間崎

朝日と夕日が両方とも見られる日本本土の最北端の地

本州最北端に位置する岬。晴れた日は津軽海峡をはさんで函館山から恵山岬にかけての北海道の海岸が目前に広がる。 岬には「ここ本州最北端の地」の石碑が建ち、一帯は公園として大規模に整備され、土産店や食堂が立ち並ぶ。 大間崎の概要 大間崎は、青森県下北半島の最北端に位置する岬で、日本本土の最北端の地として知られています。津軽海峡を挟んで北海道を望むことができるこの岬は、美しい海景と新鮮な海産物で多くの観光客を魅了します。大間崎は、特にマグロ漁で有名で、大間のマグロは国内外で高く評価されています。 地理と特徴 大間崎は、北緯41度33分に位置し、日本本土最北端の地として観光名所となっています。...»

恐山温泉

霊界のほとりに湧く神秘の湯

恐山温泉は、青森県むつ市田名部字宇曽利山に位置し、恐山円通寺の境内に湧き出る霊泉です。この温泉は、明治から昭和初期にかけて存在した恐山鉱山(硫黄鉱山)の掘削作業中に偶然噴出したもので、古くからその霊験と効能が信仰の対象となってきました。 恐山とその地熱地帯 恐山は、活火山として知られ、その周辺は地熱と噴気が特徴的な地帯です。恐山円通寺境内は、火山性ガスが常に噴出しており、独特の硫黄臭が漂います。この硫黄の香りは、恐山温泉の特徴的な香りとしても知られ、訪れる人々に強い印象を与えます。 温泉の歴史と利用法 かつて、徒歩で恐山を訪れた参拝者たちは、この霊泉を利用して身を清め、祈りを捧げました...»

浅虫水族館

郷土感あふれるパフォーマンス!青森ならではの海洋体験

約300種8千点の水生生物を飼育・展示する本州最北端の大規模水族館です。浅虫温泉駅から徒歩圏内で、温泉宿泊客を中心に人気を集めています。...»

青森県立美術館

遺跡と一体化した美術館

真っ白な外壁の凸凹な建築が広大な土地にそびえ立ちます。現代的で繊細なデザインは、隣の「三内丸山遺跡」からの着想を反映しています。 縄文時代とモダンが融合したユニークな空間で、地面が幾何学的に切り込まれています。入口には青い光を放つ木々が並び、“青森”を象徴しています。細部までこだわった建築美は見る者を魅了します。 奈良美智の世界と巨大な「あおもり犬」 青森県出身の世界的な画家、奈良美智の作品や高さ8.5メートルの巨大な「あおもり犬」が美術館の見どころです。穏やかな表情の真っ白な犬が八角形の空間で迎えてくれます。 アレコホール マルク・シャガールが描いたバレエ「アレコ」の舞台背景画も圧...»

三内丸山遺跡

縄文時代の古代ロマンが息づく日本最大級の縄文史跡

国の特別史跡に指定されている日本最大級の縄文集落跡です。1992年以降の発掘調査で、当時の竪穴住居跡やお墓、貯蔵穴などの生活の痕跡が次々に発見され、2,000点近くの重要文化財として指定されました。 遺跡内には「縄文時遊館」をはじめ、復元された竪穴住居15棟、大型竪穴住居、高床建物3棟、大型掘立柱建物などがあります。また、まが玉作りやミニ土偶作りなどの体験メニューも充実しています。 蘇る縄文の古代ロマン:ボランティアガイドツアーで探検 現代に蘇った縄文の遺跡を探索するなら、ボランティアガイドによるツアーがおすすめです。ツアーの所要時間は約1時間程度で、悠久の古代ロマンに包まれながら、ワク...»

八甲田ロープウェー

大自然の絶景と季節の魅力を満喫

八甲田山は、高層湿原や高山植物、トレッキング、紅葉狩り、スキー、樹氷ウォンチングなど、季節ごとにさまざまな魅力が楽しめる観光スポットです。 春の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉、冬の樹氷など、八甲田(八甲田連峰)の美しい自然景観が一望できます。天候に恵まれれば、青森市街地や陸奥湾、津軽半島、下北半島、岩木山なども眺めることができます。...»

八甲田山

雄大な自然と四季折々の魅力

青森市南側にそびえる八甲田山は、10の山々からなり、櫛ケ峰を含む6峰の南八甲田と呼ばれる連峰が特徴です。四方に広がる川や美しい渓谷、滝が点在し、湿地帯や高山植物も楽しめます。 新緑の6月や紅葉の10月、スキーシーズンの11月下旬から5月中旬まで、季節ごとに魅力的な表情を見せる八甲田山は、多くの観光客が訪れます。また、登山道の整備やロープウェーの利用により、子供から大人まで気軽にトレッキングを楽しむこともできます。...»

青函連絡船 メモリアルシップ 八甲田丸

黄色い雄姿が語る海の街の記憶

海の街・青森の象徴として、青函連絡船の80年の歴史を刻んでいます。この黄色い船体は、青函トンネル開通後も海路で本州と北海道を結んでいた時代の思い出を彷彿させます。 1908年から1988年まで多くの乗客と貨物を運び続けた八甲田丸は、青函連絡船廃止後、そのまま保存され、記念碑となりました。当時のままの本物のエンジンルームやブリッジなども見学できます。...»

盛美園

明治時代の和洋折衷の館と三名園

盛美園は、青森県平川市猿賀石林にある、明治時代の和洋折衷庭園です。3,600坪(1.2ヘクタール)の広大な敷地に、池泉枯山水回遊式庭園が広がり、大石武学流の名園として高く評価されています。 明治35年(1902年)より9年の歳月をかけて作庭された盛美園は、国指定名勝に指定されており、京都の無鄰庵、清風荘と並んで明治の三名園の一つとして知られています。 ジブリ映画の舞台イメージ この和と洋が織りなす美しい風景は、スタジオジブリのアニメ作品『借りぐらしのアリエッティ』の舞台の参考にもなった場所として注目されています。 盛美館と御宝殿 盛美園内にある盛美館は、和洋折衷の珍しい建物で、1階が...»

ポロショコラ(チョコレートケーキ)

しっとりとかまど焼き風に仕上げた本格的なチョコレートケーキ

専門店のような本格的なチョコレートケーキを手軽な価格で味わえると評判なのが”PPOROショコラ”。高純度のチョコレートに、北海道産の新鮮な牛乳をはじめ、小麦粉や卵を練り込み、かまど焼き風で仕上げている。外側はやや硬めで、中はしっとり。ひと口頬張ると、チョコレートの豊かなコクと、とろけるような味わいが口に広がる。15センチほどのケーキが5等分に切ってあり、食べやすい大きさ。食べる前に少し冷やすと一層おいしく楽しめる。...»

大間のマグロ料理

黒いダイヤと呼ばれる最高級マグロを味わう

大間の近海は、マグロの餌となるイカやサンマが豊富なことから、マグロ漁場として名高く、最高級とされるクロマグロ(本マグロ)も、一本釣りで漁獲されています。 一般的に漁獲されるクロマグロは100キロ前後の7~8年ものですが、大間では600キロを超える超大型マグロが水揚げされることもあります。大間のマグロは、大きさだけでなく、質が良いことでも知られ、脂ののった秋が旬です。とろけるような脂の旨みと甘みを堪能することができます。 高価なことから「黒いダイヤ」とも呼ばれ、2019年の豊州の初競りで1匹3億3360万円の値が付いたほど。大トロ、中トロ、赤身の3色マグロ丼やお寿司など、様々なメニューを楽し...»

せんべい汁

モチモチとした食感がたまらない。鍋のうまみがせんべいに凝縮

せんべい汁は、鶏肉などで取っただしに、にんじんやごぼう、きのこなどの旬の具材を加え、しょうゆで煮立てた鍋料理です。鍋専用の溶けにくい南部せんべいを割り入れることで、だしの色とうまみがしっかりと染み込み、麸のようなモチモチとした食感が楽しめます。 発祥には諸説ありますが、江戸時代から作られていると言われています。現在では、料理用の南部せんべいをすき焼きなど他の鍋料理にも使うことがあり、幅広い食べ方で愛されています。 主な伝承地域:八戸市主な使用食材:せんべい、ねぎ、鶏肉、糸こんにゃく、板麩、ごぼう、凍み豆腐、人参、きのこ...»

いかのすし

爽やかな酸味がイカの旨味を引き立てる青森の伝統料理

日常食やお茶うけ、酒の肴にと様々な場面で食される「いかのすし」。青森県下北半島の大畑地域で親しまれている郷土料理。ただし、一般的な寿司とは異なり、中にはもち米やご飯が入っていません。代わりに、ボイルしたスルメイカ(他のイカでも可)の胴体に、イカの足や塩漬けしたキャベツ、ニンジン、紅しょうがなどの野菜が詰められ、酢漬けにされます。これが伝統的な下北地域の料理として知られています。その特徴はさっぱりとした味わいと、野菜やイカの食感にあり、ご飯のおかずやお酒のおつまみとして好まれます。淡いピンクの色合いが美しく、祝い事にもよく使われる。 作り方はまず、足と内臓を取り除き水で洗ったいかをゆでる。ゆで...»

味噌カレー牛乳ラーメン

青森県民に愛され続けてきた注目のラーメン

味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌ラーメンのスープをベースにカレー粉と牛乳を加えたラーメンです。トッピングにはバター、チャーシュー、モヤシ、ワカメ、メンマが使われています。 独自に調合された味噌のコク、カレーの刺激、牛乳のまろやかさ、そしてバターの風味が絶妙なバランスを生み出します。この独特なスープがコシのある麺と絡むことで、全国でも類を見ない新感覚のラーメンが誕生し、青森市民のソウルフードとなっています。...»

ホタテの貝焼き味噌

食材の旨味と味噌の優しい風味が体を芯から温める

ホタテの大きな貝殻に味噌と鶏卵を入れて焼いた料理で、ホタテの他に豆腐、カレイ、生ウニ、マツモ、岩のりなど好みの具材や旬の食材を入れて煮ると非常に美味しいです。 卵を入れた貝焼き味噌は青森県だけでなく広く見られますが、津軽ではお産の際に乳の出が良くなるといわれ、風邪に効くとしてよく作られる伝統料理です。今でも地元の台所には、大きなホタテの貝殻が置かれ、様々な料理に使われています。 主な伝承地域:下北地方、津軽地方主な使用食材:卵、カツオ節、焼き干し、板麩、味噌...»

けの汁

小正月に作られる野菜たっぷりのヘルシーな津軽の郷土料理

けの汁は、津軽を代表する郷土料理で、野菜などの具材がたっぷり入っています。作り置きができ、日持ちが良いため、“女性が家事から解放される日”であった1月16日の小正月によく作られました。 材料は、大根、人参、ごぼうなどの根菜をはじめ、わらび、ふきなどの山菜、ずんだ(大豆)、凍り豆腐、こんにゃくと多彩で、これらを小さくさいの目に切り、昆布や煮干の出汁で煮て、味噌やしょうゆで味を調えます。家庭や地方によって具材や味付けが異なり、バリエーション豊かな味わいが楽しめます。 主な伝承地域:津軽地方主な使用食材:大根、人参、ごぼう、わらび、ふき、油揚げ、凍み豆腐、大豆、昆布、味噌...»

グラタン フライ

八戸の地元に人気のご当地グルメ。おやつやご飯の供に

八戸の地元高校生から人気を集めているソウルフード。玉ねぎ、鶏肉が入ったマカロニグラタンを、春巻きの皮で包み、パン粉をつけて揚げたもので、「むつ食品ストア」だけのオリジナル惣菜である。高校生のために開発して購買店に商品を出したことが始まり。今では八戸市内の高校をはじめ、コンビニエンスストア、スーパー等でも手に入るご当地グルメである。 地元では子どものおやつ、ご飯のお供として食べられており、むつ食品にはほかにも「チキンカツ」や「お好みフライ」、「メンチカツ」など種類も豊富である。八戸でしか味わえないご当地の味、ぜひ一度味わってみてほしい。...»

じゃっぱ汁

タラやサケの濃厚な旨みを汁物で楽しめる郷土料理

「じゃっぱ」とは津軽弁で「雑把」を意味し、魚を三枚おろしにした際に出る頭や内臓、身の付いた骨などの「粗(あら)」の部分を指します。つまり、”じゃっぱ汁”とは”あら汁”のことです。 青森県津軽地方の郷土料理として古くからある”じゃっぱ汁”は、主にタラやサケを用いて作られます。特にタラを使ったものは、白子や肝の濃厚な旨みが味噌味の汁に良くあい、格別の味が楽しめます。 主な伝承地域:津軽地方主な使用食材:タラ、大根、人参、ねぎ、味噌...»

黒石つゆやきそば

焼きそばソースとめんつゆの絶妙なハーモニー

黒石つゆやきそばは、もちもちした食感の太平麺と甘辛いウスターソースで炒めた「黒石やきそば」を器に入れ、そばつゆをかけて楽しむ料理です。仕上げにたっぷりの揚げ玉とネギを盛りつけて提供されます。めんつゆや和風だしベースのスープが一般的ですが、ラーメンスープや豚骨スープ、うどんの汁、塩つゆやきそばなど、店によって様々なバリエーションがあります。 焼きそばソースの風味が香るスープはスパイスが効いていて、時間が経つほどソースの味がつゆに染み出し、味の変化が楽しめます。黒石市内には、「黒石やきそば・黒石つゆやきそば」を提供する店舗が70以上あり、天ぷらや卵など様々なトッピングが楽しめます。近年では”やき...»

十三湖・五所川原しじみラーメン

小さなしじみからあふれ出す、出汁のうまさに感激

青森県五所川原市の北西部に位置する十三湖は、白神山地から注ぐ岩木川と日本海が交わる、海水と淡水が混ざった汽水湖です。ここで採れる”十三湖の大和シジミ”は、身がふとって旨みが強い「日本一おいしいシジミ」ともいわれます。この大和シジミを使った塩ベースのスープが特徴のご当地ラーメンが「十三湖しじみラーメン」です。 シジミから溢れ出すエキスとダシをあわせた白濁スープは、味が濃厚で旨みもたっぷりです。店によって塩味やうっすらと香る味噌味などの違いはありますが、どの店のスープでもシジミの風味と旨みが楽しめます。...»

十和田バラ焼き

これを食べれば人生もバラ色に

十和田バラ焼きは、醤油ベースの甘辛いたれで下味を付けた牛バラ肉と大量の玉ねぎを、ほどよく熱した鉄板に乗せ、玉ねぎがあめ色にしんなりするまで炒める料理です。 誕生は1950年代の隣町・三沢市の米軍基地前の屋台とされ、それが十和田市に伝わり、多くの飲食店や家庭で愛されるソウルフードとして定着しました。十和田バラ焼きを提供する店の大半は牛バラ肉を使っていますが、豚バラや馬バラ、羊バラなどのバリエーションもあります。甘辛だれがごはんにもビールにもよく合います。...»

青森生姜味噌おでん

身体の芯まで温まるあったか~いおでん

「おでん」は、各地の風土や地元民の嗜好に根ざした、さまざまなおでん種、だし汁、つけだれがあります。青森市では、生姜をすりおろした味噌だれをたっぷりかけて食べる「生姜味噌おでん」が独自の食文化として愛されています。 これは、戦後の青森駅周辺で雨後の竹の子のように出来た屋台(闇市)で供されていたおでんに由来すると言われています。冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を暖めるため、ある屋台のおかみさんが味噌に生姜をすりおろして入れたのが始まりで、広まっていきました。 生姜味噌だれ特有の甘味とともに、身も心も温かさが伝わる庶民の味です。青森ならではのつぶ貝やたけのこなどもあり、豊...»

けいらん(郷土料理)

柔らかいもちに包まれたあんと、醤油味のだし汁が絶妙な味わい

餡を包んだ餅が入った汁物で、名称はその名前の通り、餅の外見が鶏卵に似ているため。もち米をこねて鶏卵の形に丸め、中に小豆のあんを入れ、それを昆布としいたけのだしでとった汁で食べるもち料理。主に青森県南部の下北地方で食べられている。かつては秋仕舞いのごちそうとして食べられていたが、最近では慶弔時のお膳などによく出される。なお、慶事には紅白に色づけされたもちが、弔事には小振りのもち(うずらの卵大)や、青(緑)に色づけされたもちが使われる。見た目も上品で優雅な白いけいらんは、もち米とあん、だしとの絶妙な味わいが堪能できる郷土料理だ。 11月には、稲刈りが終わり、農作業がひと段落する「秋仕舞い」という...»

大湊海軍コロッケ

牛脂が効いた衣は香ばしく、具材を包むジャガイモはふっくらと

旧日本海軍の軍隊食レシピを忠実に再現した「海軍コロッケ」。明治時代に現在の青森県むつ市大湊の旧海軍部隊で隊員の栄養不足を補うために誕生したと言われている。当時は大湊地方総監部の現役自衛官らの団体がイベントで市民に販売していた幻のメニューで、大変人気だった。このコロッケのレシピをもとに大湊海軍コロッケが作られている。現在は牛脂入りの揚げ油、具材はなるべく下北産の食材、という2条件を満たせば“大湊海軍コロッケ”に認定されるので、同じ海軍コロッケでも場所や店によって牛脂の配合率や具材が異なるコロッケが味わえる。形にも旧海軍レシピの通りに具材をジャガイモで包む「まんじゅう型」と、ジャガイモと具材を均一...»

鯵ヶ沢チキンボー

鯵ヶ沢町民のソウルフード

子どものおやつやビールのお供に地元で愛されつづけるチキンボーは、鶏肉をうすくのばし、棒に刺してカラリと揚げた竜田揚げのような食べ物は、白神山地を有する西津軽の中心「鯵ヶ沢町」の誰からも愛されるソウルフードである。注文を受けてから鶏肉を揚げるので、出来上がりのアツアツを頬張るのがチキンボーの醍醐味であり、注文時にマヨネーズをお願いすれば、揚げたてのチキンとマヨネーズの風味が見事にマッチし、さらに食欲をそそられる。手のひらほどに伸ばされたチキンボーは思いのほか大きく、串刺しにしたトリモモ肉とパリパリの衣、ジューシーな肉、程よい塩味で、食べると肉汁があふれ出す。鯵ヶ沢町内でチキンボーを販売している店...»

黒石やきそば

中華料理屋からカフェまで。店ごとに異なる味をもつ黒石やきそば

青森市の南に位置し、人口は4万人にも満たない黒石市。この小さな町で盛り上がりを見せているのが焼きそばだ。太くて平たい太平麺(ふとひらめん)を用いるのが特徴のご当地グルメ「黒石やきそば」。その歴史のはじまりは、終戦直後にまで遡る。もともとの黒石市はうどん文化が根強かったため、市内の製麺所では麺を切るカッターがうどん用しかなかった。このうどん用カッターで焼きそばの麺も作られたため、うどんのような太平の中華麺を使い、各店が独自のゆで方や蒸し方で売り出した。その後、店と製麺所の協力によって、ソースの絡みやすい焼きそば用の麺が開発されるなどして現在に至る。店舗ごとに独自の方法で作るというスタイルは今も変...»

八戸ばくだん

イカ、醤油ダレ、卵黄とご飯の相性が抜群

夏から秋にかけて全国からイカ釣り漁船が集まる八戸港は、イカ水揚げ高日本一を誇る。青森県沿岸部で水揚げされた新鮮なイカをさいの目状に切り、田子町の名産品であるにんにくと生姜がほんのりきいた特製醤油ダレに漬け込み、ご飯にいくらや卵(卵黄)とのせたご当地どんぶりだ。イカの歯応えと、卵黄でほどよくまろやかになった醤油ダレの味のバランスが良く、ついつい口へかき込んでしまうおいしさ。”八戸ばくだん”という名称は、どんぶりを食べる際にかき混ぜた様が、爆弾が落ちたあとの様にみえることから名付けられたという。...»

八戸銀サバづけ丼

さば好きにはたまらない!脂が乗った超大型サバを使ったご当地どんぶり

本州最北端、北緯40度30分の冷たい海流にもまれて育まれた八戸前沖さばは、国内でも最も脂が乗っていると言われている。その八戸前沖のさばでも特に大型のさば「銀サバ」(550g以上)のみを使用して、独自の醤油だれに漬け込み、白米の上に乗せたのが銀さば漬丼。八戸前沖さばの旨さを最大限に味わえる絶品のどんぶり。さば特有の生臭みはなく、脂がまるで大トロのような旨味を引き出す。さば好きの方にはたまらない一品です。全国のサバの中で最も脂が乗っているといわれ、マグロのトロに匹敵する、口の中でとろけるような美味しさ。...»

弘前イカメンチ

“イカゲソ”をたっぷり使った一品はおかずにもぴったり

弘前を中心に昔から親しまれてきた惣菜のひとつに“弘前いがめんち”がある。海に面していないこれらのエリアでは、“スルメイカ”を使った保存食として“飯ずし”を作ってきたが、その時に余った“イカゲソ”を使い、野菜などと混ぜ合わせ油で焼き揚げたものが弘前いがめんちだ。無駄なく食材を食べる昔ながらの食卓の知恵から生まれた一品だ。イカゲソのぷりっとした歯ざわりと旨みが感じられ、おかずとしてはもちろん、酒のつまみとしてもぴったり。 津軽地方の家庭料理である「イカメンチ」は、イカの刺身を作る際に残る「ゲソ」を叩いてミンチにし、たまねぎや人参などの野菜と一緒に小麦粉でまとめて揚げたものが起源とされています。終...»

義経鍋

一度で二度美味しい!水炊きと焼き肉が同時に楽しめる栄養満点鍋

義経鍋は、水炊きと焼き肉を一緒に楽しめる。義経が平泉に落ちのびる途中、弁慶が鴨を捕らえ、兜(かぶと)を鍋の変わりに使ったのが発祥とされる。中央部は鍋になっており、山菜などを水炊きし、ポン酢で食す。そしてそれを囲う鉄板の部分は、花弁のように広がっており、青森県では馬肉を焼いて特製のタレで頂くのが一般的。水炊きと焼き肉の2通り楽しめて様々な食材が頂けるので、栄養も豊富だ。地域によっては焼くだけの義経鍋や、肉の種類が鴨・牛・猪・鶏・ウズラになるなど、バリエーションも豊富だ。...»

スタミナとろろ丼

口当たりの良いとろろに、にんにくがベストマッチ

東北新幹線開通に伴って開発された青森県の七戸町のご当地メニューで、七戸の長いもとにんにくをタップリと使ったどんぶり料理。薬品を使わずに、においを極力抑えるように加工した”マイルドにんにく”で作った”ガーリックチャーハン”に、七戸特産の長いものすりおろしに特製の出汁を加えたものをたっぷりとかける。とろろでマイルドになったにんにくの香ばしさはクセになる味わいで、一度食べたら病みつきになりそうなうまさだ。...»

津軽ラーメン

煮干の旨みがやみつきになるラーメン

青森県津軽地方を中心に提供される津軽ラーメンの特徴は、魚介出汁を使ったスープで、地域によっては「津軽そば」や「煮干しラーメン」とも呼ばれます。 ラーメンの歴史は古く、日本全体で見ると明治末期から存在が確認されています。青森でも、明治35年に創業した蕎麦屋で支那そば(中華そば)が提供されていたという記録があります。さらに、明治30年に創業した柿崎の蕎麦屋では昭和20年ごろまでには中華そばが出ていたことが判明しています。 津軽ラーメンのルーツには諸説ありますが、津軽そばの影響が大きいとされています。津軽そばは大豆をすりつぶした呉汁を使って打った蕎麦を焼干しの出汁で煮たもので、これに中華麺を入れ...»

しじみの汁焼そば

ダシの味がたまらないしじみのスープ焼きそば

青森県産米の米粉を練りこんだ麺と、地元五所川原の食ブランドのひとつ、十三湖産の“大和しじみ”を使った地産地消をテーマとした焼そば。焼き目のついた焼きそばはもっちりと香ばしく、塩味ベースのしじみスープ、隠し味のバターの風味により、しじみの旨味が引き出されている。 味の決め手はなんといってもしじみのスープ。青森県五所川原市の北西部にある十三湖は、白神山地から注ぐ岩木川と日本海が交わる、海水と淡水が混ざった汽水湖で、ここで採れる”十三湖の大和シジミ”は、身がふとって旨みが強い「日本一おいしいシジミ」ともいわれる。あっさりとした塩味ベースのしじみスープはとても上品な味で、隠し味の溶かしたバターでコク...»

弘前フランス料理

青森の味覚を洗練フレンチに昇華、新しい郷土料理のスタイル

海の幸に山の幸、バリエーション豊かな青森の特産品。伝統的な郷土料理のみならず、上質な食材を贅沢に使ったフレンチが注目を集めている。弘前市は、弘前城を中心に津軽藩の城下町として栄え、明治以降は積極的に西洋の文化を取り入れ、明治・大正の時代に多くの洋館が建築され、現在でもクラシックな洋館が数多くみられるレトロな魅力のある街。そんな異文化が混在した弘前では西洋文化が浸透し、フランス料理を提供する店が増えていき、人口比の割合で本格的なフレンチレストランが非常に多いと言われる。特産のりんごを取り入れた店もあり、デザートだけではなく冷製スープなどにも活用されている。...»

おづけばっと

アツアツのじゃがいも餅がほっとする郷土汁

ネギ、しいたけ、ごぼう、白菜、豚肉が入った味噌味に仕立てた汁に、ジャガイモをすり潰し片栗粉を混ぜた餅をちぎりながら入れていく料理。「やませ」と呼ばれるオホーツク海気団より吹く冷たく湿った風のために、下北半島では米が育ちにくく、明治期に救荒作物としてジャガイモの栽培が奨励され、ご飯代わりになる芋が重宝された。その歴史の中でうまれたのが芋を餅代わりにして食べる調理法。出汁の味がしみこんだジャガイモの餅は、熱いうちに食べた方がコシが残ってておいしいということだ。「はっと」は東北地方に伝わる郷土料理で、小麦粉に水を加えて良く練り、薄く延ばした生地を茹でる小麦粉料理のこと。...»

たらのたず鍋

白子のコクを鍋で楽しむ郷土料理

たずとは「白子」のこと。タラのたず鍋とは、タラの身と白子をしょうゆベースの出汁で煮込んだ青森県の郷土鍋(しらこ鍋) 。タラが産卵期を迎える冬から早春に、オスの体にたっぷりと白子が詰まる時期に作られる鍋で、タラの白子が出汁にコクを与え、タラの旨みを丸ごと味わうことができる逸品。特に1月の鱈は絶品。白子はお作り、味噌焼き、酢の物、から揚げ等、様々な調理で重宝されているため、鍋で味わうことは少ないが、機会があればぜひ食べてみたい鍋である。寒鱈は、北海道から三陸沖の大平洋沖と日本海北部で水揚げされる。 旬    1月 2月 12月 ...»

十和田湖ひめます料理

脂の乗ったピンク色の身は、独特の食感と甘みが魅力

サケ科の淡水魚の一種である「ヒメマス」が日本で自然分布していたのは、北海道の阿寒湖とチミケップ湖。青森県と秋田県にまたがった十和田湖では、1902年(明治35年)から十和田湖開発の先駆者である和井内貞行によって移植がおこなわれ、1903年に初めて「ヒメマス」の養殖が成功し、それ以降は特産品として旅館や飲食店で様々な料理で提供されている。淡水魚でありながら、臭みがなく上品な味わいであるため、料理のバリエーションは様々。代表的なものは塩焼きや、刺身、押し寿司などであるが、現地で食べ歩いてみるのも面白い。 旬    10月 11月 ...»

煮和えっこ

地元で採れた食材を活かしたさっぱり味の煮物

ぜんまい、ワラビ、しいたけ、にんじん、ごぼう、大根をそれぞれ切って混ぜ、煎り豆腐を和えながら煮る料理。下北半島の津軽海峡に面した地域は、ヤマセが吹くので水田は少ないが山海の幸に恵まれ、加工、貯蔵を工夫して豊かな食生活をしている。そんな地域で秋大根の収穫期にさっそく作られるのが「煮和えっこ」。冠婚葬祭には必ず出される料理で、昔からその土地でとれたものを使って作る。寒い時期には岩のりを入れることもある。また、“こあえ”とも呼ばれる、冬に陸奥湾で捕れる真鱈の卵 (生鱈子) を使う似た料理もある。 「煮あえっこ」は、下北地方の郷土料理です。この地域では、山や海からの冷たい風「やませ」による冷害が多く...»

馬まん

ウマい!と言わずにいられない?!馬力もみなぎるお手軽グルメ

文豪・太宰治生誕の地である青森県五所川原市金木町の名産品は馬肉。かつて木材産業が盛んだった金木町で、その搬出に欠かせなかった馬の畜産も同様に発達したからだ。その金木町で11月29日、いい肉の日にちなんで馬肉をアピールするため誕生したご当地グルメが馬まんだ。中華まんの生地の中に、馬肉を贅沢に使った馬肉鍋(桜鍋)の具を詰める。種類は、すき焼き風の「しょうゆ味」、伝統ある味噌仕立ての「味噌味」。いずれもこの地方で馬肉鍋に使用される高菜が入り、味噌は地元の奴味噌を使用している。しょうゆ味は、太宰治の好物「ねまがりだけ」入り。馬肉初心者でも気軽に味わえると海外の観光客にも評判を呼んでいる。...»

にんにく漬け

密度の濃い、しっかりとしたにんにくをしょうゆや味噌漬けで

国内のにんにく生産量において、圧倒的なシェアを持つ青森県。特に、田子町(たっこまち)と南津軽郡が有名で、田子町は「ニンニクの町」として全国的に知名度が高い。青森産のにんにくは、粒が大きく美しい丸形で、身の密度が高く、辛みなどの味わいが豊か。寒さの厳しい冬に体を温めるため、昔からにんにくを常備してきた食文化がある。採れたて新鮮なにんにくの薄皮をひとかけずつ剥き、一週間ほど酢に漬けた後、醤油に(好みでみりんや唐辛子を入れて)漬け込む。麹味噌などに漬けて、味噌漬けにすることも。そのまま味わうのはもちろん、スライスして炒め物に使っても美味しい。...»

焼きイカ通りの焼きイカ

鯵ヶ沢の名所”焼きイカ通り”で、本場の生干しイカの旨みを堪能

日本海に面した鯵ヶ沢(あじがさわ)町は、海産物に恵まれた土地柄、イカやタイ、エビ、カニ、などが名産品にあげられ、なかでも有名なのが名産の生干しイカを香ばしく焼き上げた”焼きイカ”だ。味付けは塩のみというのが鯵ヶ沢町の主流だが、塩だけとは思えないほどの深い味わいが楽しめ、その秘密は、干しイカにする際、吹き付ける日本海の潮風が運ぶ天然のスパイスのおかげだということだ。 鯵ヶ沢町を縦断して海岸線を走る国道101号や、特に県道3号線のバイパスと旧街道の分岐点付近では、”生干しイカ”を焼いているお店が立ち並んでいるため「焼きイカ通り」とも呼ばれる。海岸線では、まるでカーテンのようにイカの生干しが並ぶ風...»

あんこうのとも和え

下北のあんこうと味噌による郷土の味

全国的にあんこうと言えばあんこう鍋が有名ですが、下北ではあんこうといえばとも和えが主流とされている。海のフォアグラといわれるアンコウの肝と身、皮等を独自の製法で蒸し上げ、特製の味噌であえた一品だ。 あんこうの肝以外の部分を霜降りし、ヌメリをよく取ります。霜降りとは、沸騰したお湯に材料を1〜2秒くぐらせ、その後水に入れてヌメリやウロコを取り除く方法です。これにより煮くずれを防ぎ、魚のアクを取り除き、臭みも減らします。 次に、あんこう(身・アラ)に少量の酒をかけ、約15分間強火で蒸します。蒸し終わったら、少し冷まして骨を取りながら身をほぐします。その際にでただしは取っておきます。 別の鍋で肝...»

鯵ヶ沢の干物

日本海の潮風がスパイスになって熟成される

青森県の鯵ヶ沢(あじがさわ)町は干物で有名な町。特に、観光客のお目当てにもなっている名物の”焼き干しイカ”の材料である”生干しイカ”が大量に干されている風景は「イカのカーテン」とも形容され、その壮観な眺めは一見の価値あり。イカ以外にも、タラやタコを始め、カワハギ、カレイ、ヒラメなどといったあらゆる魚が干物にされており、西日本の潮風による天然の塩味が干物の味を引き締め、凝縮した魚の旨みを存分に味わえる。おかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにも文句なしの逸品だ。 特に県道3号線のバイパスと旧街道の分岐点付近では、”生干しイカ”を焼いているお店が立ち並んでいるため「焼きイカ通り」とも呼ばれ、焼き...»

津軽料理

海鮮に保存食、雪深く海に囲まれた風土が育んだ郷土料理

青森県西部、津軽地方は日本海の漁場に恵まれており、海の食材を使った郷土料理で有名だ。「津軽漬け」は数の子を細切りの昆布やスルメと共に漬けたもので、粘り気があるのが特徴。大根を加えたものもある。正月料理の「じゃっぱ汁」はタラを丸ごと使用(「じゃっぱ」とは青森弁で「残り物」の意味)、普通は捨てられる中骨や内蔵、頭などを赤味噌や酒粕で煮込む。津軽の代表的な山菜。ふきに煮た山菜「ミズ」を生のまま塩漬けにした「ミズの一本漬け」は保存食として好まれている。...»

シャモロック(地鶏)鍋

青森シャモロックの旨味が全て凝縮された絶品の鍋料理

鶏肉の旨味成分であるグルタミン酸とイノシン酸が多く含まれるために、味が濃厚なダシがよく出る青森シャモロックで鍋料理。シャモロックの旨味が凝縮されたスープを鍋に入れて沸騰させ、鶏肉や好みの野菜を入れて煮る。あとはアツアツのところを食べるだけ。〆には残ったスープで雑炊、もしくは麺類を入れて最後の一滴まで堪能するのも良い。適度に引き締まり繊細な歯応えがある肉、鶏の美味しさが溶け込んだスープとそのスープをたっぷり染み込んだ具材、と青森地鶏のシャモロックを隅々まで味わい尽くせる鍋料理はお薦めの逸品だ。 青森シャモロックは、青森県畜産試験場の養鶏部によって20年の歳月をかけて交配した高品質な地鶏。肉のき...»

タラの子和え

コクと弾力がたまらない!タラの身や皮、肝を和えた郷土料理

青森には、和える材料と和え衣を同じ食材から作る“共和え”と呼ばれる料理が古くから根づいている。“タラの共和え”は、“真ダラ”を使って作られた一品で、身や皮をしょうゆや味噌で味付けされた肝と和えていただく料理。コリコリとした身の弾力と芳醇でコクのある和え衣がよく合い、特に日本酒好きにはたまらない一品だ。もちろん、炊き立ての白米にのせて味わうのもお薦め。食材をまるごと使い切るというこの土地ならではの食文化に触れられる季節の料理を旅先でゆったりと楽しみたい。 青森県では昔から正月にタラが欠かせませんでした。昭和20年頃までは、大きなタラのエラに縄を通して雪道を引きずって持ち帰る光景が風物詩でした。...»

大間のマグロ丼

豪快に盛られた繊細な味の極上マグロ

本州最北端の地、青森県大間町で獲れるマグロは、全国的に有名なマグロのトップブランドです。特に、一本釣り漁法で獲れたクロマグロ(本マグロ)は「大間のマグロ」と呼ばれ、その希少性と品質の高さから「海の黒いダイヤ」と称されています。過去には440kgという巨大なマグロが水揚げされた記録もあり、その味は築地市場で2,000万円以上の値がつくほど高評価を得ています。 北の荒波にもまれた大間のマグロは、身が締まっていて脂ののりも抜群。まるで高級和牛のような霜降り状態は、口に入れた瞬間にとろけるような食感と上品な味わいを生み出します。 大間マグロ丼は、そんな極上のマグロをふんだんに使った贅沢な丼ぶりです...»

津軽そば

大豆をつなぎに使用。そばと大豆の甘みがやさしい柔らかいそば

”津軽そば”は、箸で持ち上げると切れてしまうほどやわらかいのが特徴のそば。その発祥は、米が貴重な江戸時代に庶民からうまれたといわれており、蕎麦からタンパク質を摂取することで栄養の偏りを防ぐためにこのような独特の製法が生まれたとされている。 つなぎに大豆をすりつぶした呉汁を使うのが特徴で、その呉汁をそばがきに混ぜ合わせて生地が作られている。日持ちを良くするために「煮置き(麺をゆでて冷やす)」をするという工夫を加えた結果、コシがない”津軽そば”が完成したようだ。”津軽そば”は汁物をすするように食べるのが、そのスタイル。素朴なそばの風味と、大豆のほのかな甘さを、津軽の歴史を感じながら味わいたい。...»

磯ラーメン(青森県)

新鮮な海の幸をこれでもかと言わんばかりに詰めた海鮮ラーメン

塩味のスープをベースに、ウニ、ホタテ、エビ、カニ、ムール貝などのほか、ワカメやフノリといった海藻類を含めた海の幸をどっさり入れたラーメン。その特徴は、何と言っても具材として入っている海の幸の豊富な種類と量。それぞれの具材から溢れる旨味は風味も良く、ぶつかり合わず見事に絶妙なバランスを保っている。彩り鮮やかな海の幸が重なり合う光景は満足感すら感じさせる。ダシは昆布、鰹節のような和風に塩ベースが多い。干貝が用いられることもある。一口啜れば磯の香りがいっぱいに広がるラーメンは、あたかも多種多様な生物が共存する磯の姿を表現しているかのようだ。地域によって具は若干違うが、青森県八戸市から岩手県三陸沿岸地...»

しそ巻梅漬

風味豊かな赤じその葉に、種を取った梅や杏を包んださわやかな味

赤じその葉を重ねて束ね、梅酢に浸してから取り出して塩で漬けると、赤じその色素アントシアンが酸により鮮やかに発色する。この葉で種を取った梅を包み、甘漬けにしたものが「しそ巻梅漬」。日露戦争の輸送時に、やわらかな梅干しの実が崩れないように、と考案されたと言われている。津軽地方では、杏を「あんず梅」と呼び、梅干しとして食べてきたことから、しそ巻梅漬けの中身には、梅と杏の2種類がある。さわやかな甘味がお茶うけにも最適で、胃腸の調子が悪い時や、食欲のない時にもおすすめ。...»

たけのこ汁(青森県)

歯応え抜群のたけのこを入れた味噌汁。素朴で温かい郷土の味

青森の郷土料理の一つである、たけのこを使った汁物。青森で採れるたけのこは、肉厚で大きいモウソウチクではなく、ネマガリダケなどの細竹で、「たけのこ汁」にはこの種類のたけのこを用いる。調理方法は簡単で、だし汁にたけのこ、そのほかワカメやサバの水煮、豆腐などの好みの具材を入れて煮て、味噌で味を調えて作る。シンプルな作り方だけに、具材や食べ方のアレンジが色々と試せそうな一品だ。たけのこのシャキシャキとした食感が堪らない。...»

五所川原あげたい焼き

アツアツ、モッチモチ”揚げたて”のたい焼きはいかが

今や五所川原市の名物となった「あげたい焼き」。その名の通り、たい焼きを油で揚げて、砂糖をさらにまぶしたシンプルなものだが、揚げることによって生地がより一層もっちりし、中のあんことの相性がバツグンなのである。...»

三厩マグロ

暖流と寒流がぶつかる恵まれた漁場の三厩マグロ

青森のマグロといえば大間が有名だが、近年その大間に勝るとも劣らないという評価を得ているのが三厩のマグロだ。三厩のマグロ漁は龍飛岬の前に広がる津軽海峡が漁場で、一本釣りで行われる。釣り上げたマグロをすぐに氷で冷やすため、品質と鮮度が最高の状態で維持されるという。三厩のマグロ漁は7月中旬~1月にかけて行われるが、季節によっても味が異なり、10月までに漁獲されたものは比較的あっさりとしており、それ以降のものはこってりとしている。この違いは、マグロが食べるエサの違いが影響しているとのことだ。 旬   9月 10月 11月...»

青森県産 ほや

健康効果も期待される三陸の珍味。夏の味覚の代表格

「ほや」は三陸を代表する夏の味覚。その強烈な形と磯の香りが特徴的で、最近では珍味として全国的にも知られるようになり、酒の肴としても人気がある。グリコーゲン・タウリン・鉄分などの成分を豊富に含み、特に夏のホヤには冬に比べて、癌の抑制に効果的とされるグリコーゲンが7.6倍も含有される。また、火を通すことで抗酸化力が増し、肝臓を丈夫にするとも言われている。ミズやキュウリと共に酢の物にすると磯臭さが消え、他にも塩物、水物、天ぷら、から揚げなどでも美味しく食べられる。 旬    6月 7月 8月 ...»

青森県産 フジツボ

富士山型の殻に包まれた身が淡白な中に深い味わいの高級珍味

「富士壺」という字の通り、富士山型の殻を持つ珍味。正式名称は「ミネフジツボ」。岩などにはりついて動かない貝のようだが、エビやカニと同じ甲殻類とされている。出汁昆布・塩・酒・みりん・水でアクを取りながら煮る調理法が一般的で、中の身を蟹スプーンなどで掬って食べる。中の汁はストローを使うと飲みやすく、その味は蟹の身と卵白の中間のよう。特に陸奥湾産のフジツボは、大きくて付着物が少なく白くて美味とされる。少し前までは海の厄介者だったが、今ではお酒に良く合う高級珍味として広く知られている。 旬   6月 7月 8月...»

青森県産 イカ

柔らかくて適度に弾力もあり、噛むほどに旨味が広がる

青森県で主に漁獲されるのはヤリイカとスルメイカの2種です。ヤリイカは周辺の大陸棚やその縁辺の沿岸の低層に生息するジンドウイカ科のイカで、11月から5月頃にかけて漁獲される冬の風物詩です。特に春の子持ちのヤリイカは煮付けに最適です。 一方、スルメイカはアカイカ科の頭足類で、夏から秋が最も漁期ですが、冬に定置網にまとまって入ることもあります。スルメイカはするめに加工されるのはもちろんのこと、刺身、焼き物、天ぷらなどに調理すると美味しく頂けます。...»

青森県産 うに

トロリとした舌触りと独特の甘みが堪らない逸品

口の中でふわ~っと広がり、とろけるような濃厚なウニの甘みと磯の香りで、青森県のウニは抜群の美味しさ。青森県は、国産ウニの漁獲量全国第3位(2019年)。青森県で漁獲されるウニは、キタムラサキウニとエゾバフンウニの2種で共にオオバフンウニ科に属する。前者はとげが短く身が赤系で、「ノナ」とも呼ばれる。水深60m以浅の転石帯や岩礁帯に生息し、大きいものでは殻が15cm以上にも成長する。後者はとげが長く身が白系で「ガゼ」とも呼ばれる。水深20m以浅の転石帯や岩礁帯に生息し、成長はおよそ7~8cmまで成長する。食用とされているのは殻の中の生殖巣の部位で、鮨種、蒸し物、練りウニ、塩ウニなどで食べられる。 ...»

青森県産 なまこ

コリコリとした食感が面白い滋養強壮に優れた珍味

青森の正月料理に欠かせないナマコ。青森県の沿岸のほぼ全域、特に陸奥湾に多く分布している。生なまこの90%は水分で低タンパク。コリコリ感はタンパク質のコラーゲン、軟骨にはコンドロイチン硫酸を含み、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルに富み、ビタミンではB2や葉酸が多く含まれている。中国では、古来より「海の朝鮮人参」とも呼ばれ、滋養強壮剤として愛用されてきたと言われている。実は、なまこの体壁(皮)には小さな骨片がたくさんあるが、酢の物の酢や胃酸によって簡単に溶けてしまうこともあり、あまり知られていない。 青森県で主に漁獲されるのはマナマコで、円筒状の体にイボ足と呼ばれる突起があります。水深40...»

大間まぐろ

豪快な一本釣り漁法で釣り上げる海の黒いダイヤ

「大間マグロ」とは、青森県大間町で水揚げされたクロマグロ(本マグロ)を指します。マグロの中でも最大級の種類であり、最大3メートルを超えるものも存在します。大間では440キロもの超大型マグロが水揚げされたこともあり、その巨体は町にある「マグロ一本釣りモニュメント」のモデルにもなっています。 大間産のマグロは、脂の乗りと深い味わいの赤身が特徴です。刺身や寿司など、生の状態で味わうのに最適なマグロとして評価されています。特に、秋から年始にかけて水揚げされる冬の大間マグロは脂がのっており、旬を迎えて大変美味しくなります。 希少価値の高さと品質の高さから高価なため、大間マグロは「海の黒いダイヤ」と呼...»

十三湖の大和シジミ

豊富な山林からの水が育むおいしい

青森県はシジミの漁獲量で全国有数を誇り、主産地は日本海側の十三湖と太平洋側の小川原湖となっている。これらの湖は、共に自然の森から流れ出た清廉でミネラル豊富な水が、海水と混じり合う汽水湖だ。特に十三湖は、シジミのなかでも美味な”大和シジミ”の生息に最も適した湖といわれ、6~7月の産卵時期に入るために身が肥えたものと、1~2月の冷たい水に耐えようと、おいしさの源となるアミノ酸を身に蓄えた”寒シジミ”が人気だ。シジミ汁のほか、バター炒めや酒蒸しにしても、その旨みを堪能できる。 旬 1月 2月 7月 8月...»

陸奥湾 名産 横浜なまこ

年に数日間だけという限られた期間に漁獲される希少な海の幸

どこか懐かしい田舎の原風景が広がる菜の花の町、青森県横浜町。町沿岸の陸奥湾には穏やかな波が打ち寄せる石場があり、300年以上前からなまこ漁が盛んに行われてきた。現在も「なまこ」は横浜町の名産品で「町の魚」にも制定されている。 「横浜なまこ」は、資源保護のために禁漁区域・期間を設けている横浜町で年末に数日間だけ行うなまこ漁において、正月用として漁獲される希少な品。正月には欠かせない珍味として青森県内外に広く知れ渡っている。 横浜町で漁獲される「なまこ」は身が固くなる原因の骨片が少なく、やわらかい食感のが特徴。他産地のなまこは生では固く、一度煮てから調理されることが多いが、横浜なまこは、生が一...»

新巻鮭

『新巻鮭』なしに正月を迎えることはできないと言われた縁起物

東北や北海道の川で生まれ、オホーツク海をめぐり、そして産卵のために再度生まれた川へと戻ってくる鮭。美しい水で育ち、引き締まった身の鮭を、内臓をとって塩をすりこみ、水分をとったのが新巻鮭。仕上げに熟成させ、寒風に干します。昔は軒下に何本も新巻鮭がつるされる景色が冬に見られたそうです。 青森県ではかつて『新巻鮭』なしに、正月を迎えることはできなかったと言います。内陸の弘前ではお正月のお膳料理に供され、海に近い地域では12月31日の大晦日に食べる「年越し料理」と呼ばれる、やはりご馳走として新巻鮭が食卓を飾りました。 新巻鮭といえば、一尾を丸ごと食せるのも魅力のひとつ。生に近い状態で保存する身は、塩に...»

青森県産 ひらめ

日本有数の漁獲量を誇る。刺身やムニエルにして旨味を堪能

他県産のものに比べ、明確に味の違いが分かると言われ、最高品質と謳われるほどの青森のひらめ。それを具体的に表すのが、東京の築地市場での相場。キロ単位で1,000円もの価格差が出るという。コリコリした歯触りと品の良い旨味が人気の高級魚。ほぼ一年を通して水揚げがあるが、冬のヒラメは「寒鮃」と呼ばれ、特に美味と評判。好みの厚さに切った刺身は、わさび醤油がよく合う。わさびのピリッとした辛さが、ひらめ自身の旨みを引き出してくれるのだ。その他、ポン酢で味わうのも良し、もみじおろしなどを添えても美味い。刺身以外ではムニエルにするのも良いだろう。レモンやバルサミコなど、ソースを変えることで様々な味が堪能できる。...»

三沢昼いか 赤とんぼ

鮮度抜群!赤とんぼと呼ばれるイカ

青森県のイカの漁獲高は全国第一位。その青森県の中でもひときわ鮮度抜群と評判なのが「三沢昼いか」と呼ばれるブランドのスルメイカ。三沢市沖の太平洋沿岸はスルメイカの優れた漁場となっていて、三沢昼いかは主に昼に漁獲して、漁港には午後2時頃から夕方にかけ荷揚げされ、せりにかけられ、飲食店や小売店に直行。関東にも大型トラックで運び、翌朝には東京築地等の地市場や各種小売店に並ぶため、味も鮮度も抜群と評判。 イカ箱にはミス・ビードル号(日本からアメリカ本土までの最初の太平洋無着陸飛行に成功した飛行機、三沢村(当時)からワシントン州を飛行)のステッカーが貼られていることから築地市場で働く人たちの間で「赤とんぼ...»

青森県産 ホタテ

七子八珍の一つ。たんぱく質豊富でまろやかな甘味を堪能

日本有数の味と品質を誇る”青森ほたて”。東に下北半島、西に津軽半島、そして中央に八甲田山という豊かな自然環境に囲まれた「陸奥(むつ)湾」では、古くからほたてが自然に生息していた。このほたてを、より安定して漁獲するために、多くの先人たちが研究と不断の努力を積み重ねて、現在の養殖技術が培われてきたようだ。 全国トップクラスの生産量を誇る陸奥湾のホタテ。周りの山々から流れ込むミネラル成分を多く含んだ水と、餌となる植物プランクトンが豊富な海域で育まれたほたては、貝柱が厚く、舌ざわりがやわらかく、旨みだけではなく、まろやかな甘味を持つ。6~7月頃は貝柱が太くおいしいほたてが採れるが、フランス料理では2...»

八戸前沖サバ

粗脂肪分の高さが美味しさの秘密!漁場も近く鮮度抜群

日本のサバの漁場として本州最北端に位置する、三陸沖以北の日本近海で漁獲し、青森県八戸港に水揚げされた、厳しい寒さの中で育まれたサバ。八戸前沖サバは、沿岸に生息する「真サバ」と沖合に生息する「ゴマサバ」の2種類。マサバは肉質が引き締まっていて”しめサバ”などに最適。ゴマサバは、身がやわらかく焼き物などに適している。どちらのサバも平均より高い粗脂肪分を、十分な旨みとして味わえる。サバはとても傷みやすい魚だが、八戸は漁港から数キロしか離れていない沖合が漁場のため、新鮮なうちに水揚げできるのも、美味しさの秘密だ。海水温18度になると脂質が高くなると言われ、例年9月ごろから海水温が急激に低下するため、「...»

風間浦 鮟鱇

風間浦独特の伝統漁法だから楽しめる、新鮮なアンコウの味

アンコウは食通にも人気の魚だが、深海魚ゆえに捕獲が難しく、水圧の変化で死んでしまうため、鮮度の良いものはなかなか見かけられない。そのアンコウの漁場として恵まれているのが青森の風間浦。漁場は餌が豊富な津軽海峡に面しており、潮の流れが早く、荒波で育まれた鮟鱇の身は、甘く引き締まっていて味も抜群。鮟鱇は小さいときは鰯や甲殻類などを食べて成長し、大きくなると白身の魚を餌にすることで美味しくなるため、風間浦では2㎏に満たない場合は再放流している。大きいものでは30kg以上にまで育つ。全国でも珍しい鮟鱇の刺身を食べることができる。この地のアンコウ漁法は刺し網漁と空(から)縄釣り漁、特に100年以上の歴史を...»

八甲田牛

しっかりと牛肉のおいしさを感じられる希少品種

標高約500メートルのブナ・ミズナラなどの原生林が広がる八甲田山麓の牧場で、飼育される日本短角牛。清涼な空気と水にはぐくまれる肉質は、サシと呼ばれる霜降りの脂肪分の少ない赤身が特長。しなやかで弾力のある歯ごたえに、味わいはまろやかで後味がよく、牛肉本来の濃厚で深い旨みを楽しめる優れた肉質を持つ。 夏は広大な八甲田山麓に放牧、冬は人里に戻って牛舎で飼育している。牛舎においては、牧場で生産された乾草、市内の稲わらが主体のナチュラル・ビーフで、脂身は牧草をたっぷり食べた証でもあるクリーム色。 しかし、全国統一の市場規格がサシの多さを基準にしているため、多くの農家がサシが入り高く売れる黒毛和種を飼...»

小川原湖牛

たくさんの命が肩を寄せ合う小川原湖の自然が育む良質の牛肉

青森県で1番大きい湖であり、豊かな自然環境、多種多様な生物体系、渡り鳥も飛来することで有名な小川原湖。八甲田山系を源とするミネラル豊富な水が高瀬川を通って流れ込む一方、満潮時に太平洋から海水が逆流して流れ込み、淡水と海水が混じる汽水湖という性質から独特な生態系をつくる。そんな自然の恵みを受け、澄んだ空気と広大な牧草地域の中、様々な動植物と共存しながら愛情を受けてのびのびと育つのが「小川原湖牛」。小川原湖牛はホルスタイン種と黒毛和牛種を交配した交雑種。肉質は黒毛和牛のようにとても高品質で、牛の食糧のこだわり、自家生産の牧草の乾草と青森県津軽地方産の麦わらを中心に有機質飼料やビールの搾りかすなど厳...»

あおもり短角牛

旨味成分トップクラス!霜降りにも負けない旨味凝縮の赤身肉

日本四大和牛のひとつと言われるあおもり短角牛は、脂身が少ないヘルシーな赤身牛肉。日本短角種に分類される、東北北部特有の希少品種で、大自然の中に放牧され、牧草を食べながら、のびのび育てられる。粗飼料(牧草や稲ワラ)を中心とした牛本来の飼育方法で育てられるため、肉の美味しさを決める旨味成分、グルタミン酸やアミノ酸を多く含み、それらが赤身部分に凝縮されている。しかし、全国統一の市場規格がサシの多さを基準にしているため、多くの農家がサシが入入り高く売れる黒毛和種を飼育するようになり激減。近年、健康志向の高まりに伴い、安心安全なヘルシーな赤身牛の人気が増加。霜降りはなくとも赤身で十分楽しめる美味しさがあ...»

トキワのたまご(赤玉)

添加物のない自家配合飼料による養鶏に徹した安全品質の玉子

青森県南津軽郡藤崎町に本部を置くトキワ養鶏で生産される、黄身と白身に弾力がある新鮮な赤い色の玉子。純国産の採卵鶏「ゴトウもみじ」を平飼いで育てている。「ゴトウもみじ」は日本の気候、風土に適した丈夫な国産種なので、抗生物質などの薬剤に頼らず育てることができる。無添加の自家配合飼料を与え、飲料水など安全衛生に配慮し、開放式平飼い鶏舎の中でのびのびと飼養された鶏の赤い卵は、自然なとうもろこしと草の色そのものを表すような優しい色をしている。 卵の栄養価は、卵黄の色とは無関係で、卵黄の色は与える餌(飼料)の色によって変わるため、着色原料等を使わずに、青森県産飼料米20%を配合し使用していることから、自...»

青森シャモロック(地鶏)

和洋中あらゆる料理法に対応できる、優れた肉質と旨味の万能食材

青森シャモロックは、青森県畜産試験場の養鶏部によって20年の歳月をかけて交配した高品質な地鶏。一般のブロイラーの2倍の期間をかけてじっくりと育て上げられる。肉のきめが細かい、しなやかで歯ごたえが良い、臭みがなく調理しても肉がパサつかない、など青森県原産の横斑シャモと横斑プリマスロックの優れた肉質と旨味を併せ持つ。肉そのものの味が良いので、焼いて食べると素材本来の美味しさが実感できる。また、グルタミン酸とイノシン酸が多いため、味が濃厚で出汁がよく出るため鍋料理等にも最適。長時間煮ても旨味が保持される。...»

あおもり倉石牛

きめ細かく柔らかい霜降りの肉が口の中でとろける

豊かな自然に恵まれた青森県倉石村で産まれた、みちのく青森の銘牛「倉石牛」。脂身の旨さと上品で良質な赤身、そして絶賛に値するほどの霜降肉の味と香りの絶妙なハーモニー。適度な甘みと口の中でとろけるまろやかさを持ちながら、大自然で育った野趣や奥深い味わいも感じられる牛肉。ステーキや焼肉、しゃぶしゃぶやすき焼、いろいろな料理で堪能できる。2008年度全国肉用牛枝肉共励会では、五戸町で一体一体の体調管理などに徹底して肥育された「あおもり倉石牛」が、全国各地のブランド牛を押しのけて日本一の称号である最高賞の「名誉賞」に輝いている。大量肥育はせず、一頭一頭を考慮した食事や環境で育てられ、厳しい基準を満たした...»

やまざきポーク

青森県三沢のブランドポーク

青森県三沢市の三沢農場で、高度な衛生環境の中で育った豚は、安心安全で、厳選された純植物性飼料だけを食べているため、一般豚と比べ、約7倍のビタミンEが含まれている。繊維がきめ細かくやわらかな肉質で、脂質があっさりとしているのが特徴。...»

青森のりんご

1日1個のりんごは医者いらず!日本一の聖地で育つ最高の逸品

青森県は言わずと知れたりんご王国。上質な果肉と豊富な栄養を含む極上の「青森のりんご」は全国生産量の50%を占める。青森はりんごの生育に重要な花が咲いて身がなる期間を最適な温度を保つ最高の環境を持つ。県では青森りんご勲章や「りんご科」の高校を設け、りんごの本場としてさらなる発展を目指している。「ふじ」や「王林」に代表する品種も多岐にわたり、その数なんと約50種。県内には、アップルロードやりんご公園などりんごにまつわる名所も多く存在する。あらゆる種類を食べ尽くすリンゴめぐりの旅はいかがだろう。 旬    8月 9月 10月 ...»

ひろさきふじ(りんご)

果肉に蜜が入りやすい弘前産の早生ふじ

昭和59年、弘前市鬼沢の大鰐勝四郎氏が自分のりんご園で発見した、早生ふじと言われるりんごの1品種。果重は300~350g位、特別大きくて500g程度。果形はふじと比較するとより円形で、果色は濃赤色、縞状に着色して色が濃くなると縞が不明瞭になる。また、糖度が高くて蜜も入りやすく、果汁が多い。食味もやはりふじに似ているが、果肉はやや軟らかく、酸味が少なめなのが特徴。収穫期は10月初旬で、ふじよりも約1ヶ月早く収穫ができる。貯蔵性は普通貯蔵で約1ヶ月程度。 旬    10月 ...»

女神の林檎(黒りんご酢)

津軽産の完熟りんごから生まれた黒りんご酢に美容成分を配合

日本一のりんごの産地である青森県津軽産の完熟りんごのみを原料として、りんごの健康・美容成分と発酵パワーを凝縮した「黒りんご酢」。頑固なまでに伝統的醸造法に徹した食酢の匠の手により生み出された黒りんご酢は、丁寧に琥珀色に濃縮させた果汁を独自の技術で発酵させ、さらにじっくりオーク木樽で熟成させた。「津軽産りんご」だけという原料にこだわった、まろやかでコクのある自然な味わいが楽しめる。 さらに、青森の弘前大学が30年以上研究を進めてきた新美容成分「プロテオグリカン」を配合。人の肌や軟骨にあり、ヒアルロン酸と同等の保水能力を持つ成分で、エイジングケアの視点からも注目されている。 りんごが手に握られ...»

青森県産 スチューベン(ぶどう)

ぶどうの中でも抜群に甘くてヘルシー。ポルフェノールもたっぷり

津軽の寒冷な土地で自然のまま栽培されている種ありの冬ぶどう「スチューベン」。ぶどうの中でも群を抜いて甘いスチューベンは、ニューヨークの農業試験場で1947年に生まれた品種で、気候が似ていることから津軽地方でも作られる。青森県はスチューベンの生産量が全国の8割を占める特産地。太陽の光をたっぷり浴びて育つので、ポリフェノールを多く含んでおり、糖度も18度以上ととても甘くてヘルシー。また、その糖度の高さから貯蔵しておくことも可能。完熟の状態で収穫したものを、青森のりんご貯蔵用技術を応用した“ぶどう専用施設”で貯蔵しているので、秋から2月末まで楽しむことができる。口の中でつるりと皮をむいて安心して種ご...»

さもだし(ならたけ)

さもだしなしで青森の秋を語るべからず

青森でもっとも馴染み深い茸のひとつ。和名は“ならたけ”であるが、古くからよく利用されてきた食用キノコで、地方名もいちばん多いといわれ、青森では「さもだし」と呼ぶのが一般的。ボリボリ(北海道)、ボリ(岩手県)、ボリメキ(岩手県)、オリミキ(山形県)、カックイ(岩手県南部地方)、アマンダレ(新潟県中越地方)、アシナガ(新潟県)、モダシ(福島県会津地方)などの地方名がある。 里山の道路脇や草地、林など、採取がしやすい場所にも群生するため、地元の秋の味として「さもだし狩り」を楽しみしている人も多い。さもだしの「だし」は「出汁」のこととも言われ、滋味深い出汁が出るのが特長。傘にしっかり粘性があるものが...»

まっしぐら(米)

病気に強く、味や香りの良さも引き上げたあおもり米の新品種

見た目の良さ・食味・食感の三拍子が揃った米。比較的大粒で、白くツヤがある炊き上がり。適度な弾力と歯ごたえに富んだ食感で、粘り気が少なく、食べ応えも十分。あっさりとした味わいで、しっかりと噛み締めることでお米本来の美味しさを味わうことができる。青森県の奨励品種として、平成18年(2006年)産から本格的に作付けされるようになった「まっしぐら」。コシヒカリ系統の「山形40号」と「奥羽341号」を交配、選抜して育成する。県ブランド米の一つである「ゆめあかり」より食味に優れ、収量性が高く、耐病性が2ランクも高くなったことで有機・減農薬栽培などにも適している。 旬     9月 10月...»

毛豆

味の濃厚さがクセになる青森県の枝豆

大粒で甘みが強く、豊かな香りと深いコク、ほっくりとした食感が特徴の、青森県の津軽地方を中心に代々農家で受け継がれる枝豆(大豆)の在来種。通常見る枝豆との最大の違いは、その名の通り、茎葉、葉などが茶褐色の剛毛に覆われている。青森の厳しい風土の下で代を重ねることで育まれた鞘に「毛」の生えた枝豆は、外観が悪く、旬が1カ月ほど遅いことから、市場用ではなく、味の良さから自家用・家庭用として長年親しまれ、農家で代々栽培され続けてきた。 毛豆のルーツには謎も多いが、今では濃厚にして繊細な風味で、津軽地方の秋の風物詩となっている。...»

野辺地 葉つきこかぶ

フルーツのように甘く、葉から皮まで余すところなく食べられる

6~8月に太平洋からの冷たい風が吹き付け、朝夕の寒暖の差が激しくなるヤマセ(冷湿な偏東風)という生産地域特有の気候と、恵まれた土壌を利用して、野辺地で栽培されている「葉つきこかぶ」は、とても糖度が高くジューシーな野菜。また、皮が薄く茎や葉っぱまで柔らかく甘いので、手で皮をむくことができ、皮ごと、葉っぱごと生で丸ごと食べられる。ガブッと丸かじりやサラダなど、生でそのまま食べるのが美味しい食べ方。甘いりんごのような食感の身からジュワッと瑞々しく梨のような香りと甘さの汁が口中に溢れ出す。浅漬けなどにしても早く良く漬かる。収穫作業は、朝露の付いた夜明け前の午前3時前から収穫を始め、太陽が出る前に収穫を...»

青森県産 ながいも

粘りが強くアクが少ない!青森生まれの高品質長いも

出荷量・品質ともに日本一と言われる青森県産の長いもは、国内における流通量ではおよそ4割のシェアを誇る。寒暖の差が大きい県内陸部の環境は長芋の育成に適しており、より粘り強くてコクのある芋を生み出す。また、「越冬した農作物は糖度が増し美味しくなる」と言われているように、刺すような厳しい寒さの中を越冬させて熟成した長芋は新物とはまた一味違った美味しい長芋となる。品種は「ガンクミジカ」、真っ白でアクが少なく、シャキシャキとした歯触りがあり、粘りが強いのが特長だ。たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどで栄養が豊富。現在は日本各地で生産され、長いものスタンダードとなっている。古くから地域に根付き、郷土料理にも...»

黒にんにく

まるでドライフルーツ!甘くて臭くないニンニク

生のにんにくを約1ヶ月熟成醗酵させることで黒くなったにんにく。発酵させることで、たんぱく質の一部がアミノ酸に、炭水化物は果糖に分解され、その二つが反応して黒い色に染まる。焙煎コーヒーや黒ビールも同じ方法で黒色になり、これをメイラード反応と呼ぶ。黒にんにくはニンニクの持つ独特のにおいがほとんどなくなり、糖度も高くなるため甘く食べやすくなる。ドライフルーツのような食感を楽しみたい。...»

嶽きみ(とうもろこし)

圧倒的な甘さが一粒一粒に凝縮。岩木山麓で育ったとうもろこし

青森県弘前市の西部にある岩木山の嶽地区(標高400~500m)の農場、嶽高原(嶽地区)で栽培・収穫されたとうもろこしの総称が「嶽きみ」。“きみ”は津軽弁でとうもろこしのことで、地元では「嶽のきみ」などとも呼ばれる。嶽地区は、お盆が過ぎた頃から日中と夜間の温度差がぐっと広がり、この約10度以上もの厳しい寒暖差がプリプリとした食感と最高の甘さを引き出している。「味来」「サニーショコラ」「ゴールドラッシュ」などの品種が栽培されている。とうもろこし自体の糖度が18度以上(メロンなどの果実並み)と非常に高く、あまりの甘さで生でも食べられると言われている。 旬 8月 9月 10月...»

ぼけしらずネギ

冬の鍋にぴったり!甘くてやわらかいおいしいネギ

ぼけしらずネギは、鮮やかな葉の緑と白の境目がくっきりと分かれていることから、その名付けられた。年間取扱高の7~8割を占める青森県十和田地区は、県内有数のネギ産地として知られている。身が太くしまっていて柔らかく、辛みが少なく甘みが強いのが特徴。加熱することでさらに甘さがアップする。ミネラル成分も多く、ざっくりとした歯触りやとろけるような味わいで、味・品質面でも高い市場評価を得ている。 ねぎは、関西以西に普及している葉の部分を食用とする葉ねぎ、関東以北で栽培される主に軟白部分の白根を食用とする根深ねぎがある。青森県は根深ねぎの生産が主体のため、ねぎが育つ際に土寄せという作業を繰り返すことで、軟白...»

七戸産アピオス(ほどいも)

七戸町の元気の素!栄養満点の芋

北米から伝わってきたといわれる野菜で、栄養価が非常に高いといわれる”アピオス”。正式名はアメリカホドで、日本では属名であるアピオスや、単にホド(ホドイモ)ともよばれる。日本の在来種であるホドイモもあるが、多くは野生で栽培はごく一部にとどまり、東北地方を中心に作物として主に栽培されているのはアメリカホド。 栄養価が高く、カルシウムはジャガイモの30倍、鉄分は4倍ほど含まれる。またイソフラボン、食物繊維、ビタミンEも豊富である。漢方の生薬としても使われる。マメ科であるが、イモを食用とするため、味はピーナッツとイモの中間のよう。 青森県の七戸町が名産地となっており、その収穫量は日本一を誇っている...»

青森県