青森県 > 津軽 > 鶴田町 観光ぶどう園

鶴田町 観光ぶどう園

日本一のスチューベンを味わう旅

甘く芳醇なスチューベンとの出会い

青森県鶴田町は、全国でも有数のぶどうの名産地として知られています。中でも特に有名なのが、スチューベン(Stuben)という品種です。アメリカ・ニューヨーク州生まれのこのぶどうは、昭和の時代に日本へ導入され、鶴田町の豊かな自然環境と丁寧な栽培技術によって、日本一と称される品質へと育ちました。現在、鶴田町では約97ヘクタールの広大な畑で栽培が行われ、年間およそ1,000トンものスチューベンが収穫されています。

スチューベンの魅力 ― 高い糖度と芳醇な味わい

スチューベンの特徴はなんといってもその高い糖度(20〜22度)にあります。酸味が控えめで、口に入れた瞬間に濃厚な甘みが広がるのが魅力です。果肉はややしっかりとした塊状で、食べごたえがありながらも上品な口当たりを楽しめます。紫黒色に輝く粒は見た目にも美しく、見ただけで食欲をそそります。さらに貯蔵性にも優れ、普通冷蔵でおよそ2ヶ月間の保存が可能です。

秋の風物詩 ― ぶどう狩り体験

鶴田町では、毎年10月上旬から下旬にかけてスチューベンの収穫期を迎えます。この時期になると観光客に人気なのが、町内各地で開催されるぶどう収穫体験です。広がるぶどう棚の下で、自分の手で熟した果実を摘み取る体験は格別。お一人でもグループでも気軽に参加でき、採れたてのぶどうをその場で味わったり、持ち帰ることもできます。鶴田町の澄んだ空気と穏やかな自然の中で楽しむぶどう狩りは、まさに秋の醍醐味です。

スチューベンのふるさとを味わう ― 道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」

スチューベンを使った加工品を味わいたい方には、道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」がおすすめです。ここでは町産のスチューベンを使ったジュースやワイン、ジャムなど、多彩な特産品が揃っています。特に人気なのが、濃厚な甘みと香りが特徴のスチューベンソフトクリーム。さらに館内の中華レストランでは、地元産ぶどうを使ったユニークなスチューベン餃子も味わうことができます。鶴田町ならではの味覚体験を楽しめるスポットです。

スチューベンがつなぐ人と自然

スチューベンの栽培は、鶴田町の気候と風土、そして生産者の情熱が育んだ地域の宝です。冷涼な気候と日照時間の長さが甘みを引き出し、丹精込めた手作業が品質を支えています。スチューベンは、まさに「ニューヨーク生まれ・鶴田育ち」の帰国子女として、この地の文化とともに成長を続けています。訪れる人々は、ぶどうを通じて鶴田町の豊かな自然と人々の温かさにふれることができるでしょう。

Information

名称
鶴田町 観光ぶどう園

津軽

青森県