四季が織りなす猿賀公園の魅力
猿賀公園は季節によってまったく異なる景観が広がり、何度訪れても新鮮な感動を与えてくれます。特に春は圧巻で、鏡ヶ池と見晴ヶ池の周囲に咲き誇る約330本の桜が美しい花のトンネルを作り出し、池に映り込む景色はまさに絶景です。夏には鏡ヶ池を中心に蓮の花が一面に広がり、薄桃色の花々が涼やかな風景を生み出します。秋の紅葉は鮮やかな赤や黄色が園内を彩り、冬は静寂に包まれた銀世界となり、幻想的な空気が広がります。
見晴ヶ池で楽しむボート体験
猿賀公園の人気アクティビティとして知られるのが、見晴ヶ池で楽しめるボート遊びです。家族連れやカップルに人気が高く、季節によって違う風景を楽しめるのが魅力です。春は桜を間近で眺めながら、夏は涼を感じながら、秋は紅葉に包まれながら湖面をゆったりと進めます。ボートにはペダルボートと手漕ぎボートの2種類があり、気軽に楽しめるアクティビティとして多くの観光客に親しまれています。
ボート営業情報
【営業期間】4月〜11月上旬
【営業時間】4〜9月:9:00〜17:00 / 10月:9:00〜16:00
園内の見どころ「見本庭園」
猿賀公園の園内には、かつて造園業が盛んであった尾上地区の造園業者が共同で整えた6つの見本庭園が並んでいます。それぞれが異なる趣をもつ日本庭園で、遊歩道を散策しながら四季折々の植物や造形美を楽しむことができます。静かな環境の中で美しい庭園をじっくり鑑賞できるため、観光客だけでなく地元の方にも人気のスポットです。
話題のパワースポット「こいこい神社」
見晴ヶ池の近くには「こいこい神社」と呼ばれる小さな赤い鳥居があり、近年人気のパワースポットとなっています。このスポットでは鯉に餌を与えることができ、願いを込めてエサを投げると、池にいる100匹以上の鯉が勢いよく寄ってくる姿が見られます。その迫力から「激しい鯉」と呼ばれるほどで、エサを食べるその瞬間は見ごたえがあります。
こいこい神社の餌販売期間
【販売期間】4月〜12月上旬
猿賀公園で楽しめるイベント
平川さくらまつり
毎年4月下旬頃に開催される「平川さくらまつり」は、猿賀公園を代表する季節イベントです。期間中は園内で庭木や花の展示販売、軽食販売、体験イベントなどが行われ、夜には桜がライトアップされるなど、日中とは異なる幻想的な雰囲気を味わえます。
蓮の花まつり
毎年7月下旬から開催される「蓮の花まつり」では、鏡ヶ池一面に広がる和蓮の美しい景色を楽しむことができます。イベント期間中は体験コーナーや軽食の出店があり、夏ならではの風景と賑わいが訪れる人を魅了します。
癒しの温泉施設「さるか荘」
猿賀公園内には源泉掛け流し温泉として知られる「さるか荘」があります。奥州津軽の霊地・猿賀神社の境内にある温泉で、アルカリ性単純温泉は肌の古い角質を落とす働きがあり、いわゆる「美肌の湯」として評判です。泉質が柔らかく刺激が少ないため、子どもから高齢の方まで安心して利用できます。
露天風呂と館内施設
露天風呂には熱めの岩風呂とぬるめの寝風呂があり、夏の暑い日には半身浴でゆっくりと癒されることもできます。館内には食堂、宴会場、ミーティングルームなども備えられており、観光の休憩だけでなく、多目的な利用が可能です。
人気の食事メニュー
食堂「もてなし」では地元で人気のカレー味噌牛乳ラーメンやピリ辛味噌ラーメンが名物料理として提供されています。カレー味噌牛乳ラーメンは、味噌のコク、カレーの香り、牛乳のまろやかさ、バターの風味が絶妙に調和した一品で、一度食べると癖になる味わいです。
猿賀公園の中心「猿賀神社」
猿賀公園内に鎮座する猿賀神社は、807年に創建されたと伝わる歴史ある神社です。かつては深砂大権現(神蛇宮)として信仰され、武将たちの崇敬を受けてきました。広大な境内には「鏡ヶ池」や「見晴ヶ池」があり、蓮の花が咲き誇る景色は神社の象徴とも言えます。
歴史ある社殿と文化財
本殿は文政9年(1826年)に造り替えられた三間社流造で、前室を持たず梁間全体を三間とする珍しい構造のため、青森県の重宝に指定されています。境内地はかつて天然記念物「猿賀のウおよびサギ繁殖地」として指定されていたほど自然豊かな場所でもあります。