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鮫角灯台

(さめかど とうだい)

太平洋を見守る白亜の灯台

鮫角灯台は、青森県八戸市鮫町の岬に立つ白亜の灯台で、八戸港に出入りする船舶の安全を守る重要な役割を担っています。その美しい姿から「日本の灯台50選」にも選ばれており、国内を代表する灯台のひとつとして知られています。太平洋の青と、白く輝く灯台のコントラストが印象的で、写真撮影にも人気のスポットです。

豊かな自然と観光名所に囲まれて

鮫角灯台の周辺は、三陸復興国立公園の一部であり、種差海岸(たねさしかいがん)の壮大な自然美を楽しむことができます。近くにはウミネコの繁殖地として知られる蕪島や、放牧風景が広がるタイヘイ牧場もあり、自然と調和した観光エリアとして多くの人々が訪れます。特に晴れた日には、葦毛崎展望台から望む鮫角灯台と太平洋の風景が絶景として人気を集めています。

歴史を刻む灯火のあゆみ

この灯台は1938年(昭和13年)2月16日に初点灯し、以来、海の安全を見守り続けてきました。戦中・戦後を経て再点灯や無線設備の設置、耐震補強工事など、数々の改修を重ねて現在に至ります。特に第4等フレネル式レンズを採用していた時代には、その柔らかな光が夜の海を温かく照らし出し、多くの航海者たちの道しるべとなってきました。

一般公開と観光の楽しみ

平成25年度からは、毎年4月から10月の土日祝日を中心に一般公開が行われています。見学者は灯台の内部を見学できるほか、灯台の上から望む太平洋の雄大な景色を堪能できます。風を感じながら360度のパノラマを眺める体験は、訪れる人々に忘れがたい感動を与えます。

アクセス情報

鮫角灯台へは、JR八戸線鮫駅から徒歩約30分、またはタクシーで約5分です。八戸市営バスを利用する場合は「シーガルビューホテル」停留所で下車すると便利です。道中では、草原に咲くハマナスや海風に揺れる野花が旅人を出迎え、自然散策も楽しめます。

まとめ

鮫角灯台は、ただの航路の目印ではなく、歴史と自然が調和する八戸の象徴です。訪れる人々は、その静かな佇まいと果てしない海の眺めに心を癒されます。種差海岸を訪れる際は、ぜひこの白亜の灯台にも足を運び、太平洋の風と光を全身で感じてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
鮫角灯台
(さめかど とうだい)

八戸

青森県