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青森県立 三沢航空科学館

(あおもり けんりつ みさわ こうくう かがくかん)

青森県立三沢航空科学館は、青森県三沢市にある航空と科学をテーマにした大型博物館です。2003年8月8日に開館し、現在では県内外から多くの観光客や航空ファンが訪れる人気スポットとなっています。本館は「三沢市大空ひろば」の一角に位置し、館内展示と屋外展示の両方で、飛行機や科学の世界を幅広く楽しむことができます。

施設の概要と立地

本館は地上2階建て、延床面積10,840平方メートルの規模を誇り、航空や科学、宇宙といった多彩なテーマをゾーンごとに分けて展示しています。設計は梓設計が担当し、建築主は青森県です。周辺には三沢飛行場があり、館内の展望デッキからは飛行場を一望できるため、飛行機の離着陸を眺めることもできます。アクセス面でも、三沢駅や三沢飛行場から車で10〜15分と利便性に優れています。

三沢市大空ひろばについて

館に隣接する「三沢市大空ひろば」は入場無料の屋外展示エリアで、航空自衛隊やアメリカ空軍、陸上自衛隊などの協力により、実物の航空機が多数展示されています。F-16やT-2ブルーインパルス仕様機、F-104J、F-4EJ改、さらにはヘリコプターのOH-6Dまで、実際に任務に就いていた本物の機体を間近で見ることができる貴重なスポットです。航空ファンはもちろん、子どもから大人まで迫力ある展示に感動することでしょう。

館内展示ゾーンの魅力

航空ゾーン

航空ゾーンでは、航空の歴史や技術を分かりやすく紹介しています。日本初の国産旅客機YS-11実機の展示をはじめ、太平洋無着陸横断飛行を成功させたミス・ビードル号復元機、さらに周回飛行で世界記録を樹立した航研機の模型など、航空史を語る上で欠かせない名機が並んでいます。また、約800機に及ぶ模型飛行機のコレクションが年代ごとに展示されており、飛行機の進化を一目で理解できます。2021年には、革新的な技術で注目を浴びたホンダジェットも新たに常設展示され、ファン必見の内容となっています。

科学ゾーン

科学ゾーンでは、フライトシミュレーターや参加型の展示装置を通じて、飛行機の仕組みや空を飛ぶ原理を体験的に学ぶことができます。子どもはもちろん、大人でも楽しめる仕組みになっており、実際に操縦体験をしているかのような臨場感を味わえます。

宇宙ゾーン

2021年のリニューアルで新設された宇宙ゾーンでは、宇宙探査や地球観測について知識を深めることができます。特に注目なのが、宇宙飛行士の訓練で使われる仕組みを再現した360度回転装置「ZEROグラビティ360」で、無重力に近い体験を実際に味わうことができます。宇宙への夢を感じさせる体験型展示は、ここならではの魅力です。

科学実験工房

館内には科学実験工房も併設されており、「サイエンスショー」や「ワークショップ」が定期的に開催されています。身近な科学現象を分かりやすく楽しく解説してくれるため、子どもたちの学びの場としても最適です。

その他の施設

館内には展示ゾーンのほかにミュージアムショップミュージアムカフェもあり、見学の合間にひと休みしたり、お土産を購入したりできます。飛行機関連のグッズや青森ならではの特産品を手に入れることができ、旅の記念にもぴったりです。また、エントランスホールや特別展示室、マルチメディアAVホールも備え、イベントや企画展示も随時開催されています。

展示されている主な航空機

館内展示

館内には以下のような実物・模型機が展示されています。

大空ひろば展示

屋外展示では以下の機体が間近に見られます。

利用案内

開館時間・休館日

開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)です。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月30日〜1月1日)となっています。

入館料

入館料は以下の通りです。

障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料となります。また、教育目的での引率者についても減免措置があります。なお、大空ひろばは無料で楽しめます。

アクセス

館は青森県道170号天ケ森三沢線沿いに位置しています。

まとめ

青森県立三沢航空科学館は、航空機ファンだけでなく、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる体験型博物館です。日本や世界の航空史を知ることができると同時に、科学や宇宙についても楽しく学べる空間であり、青森観光の際にはぜひ訪れてほしいスポットです。

Information

名称
青森県立 三沢航空科学館
(あおもり けんりつ みさわ こうくう かがくかん)

十和田・奥入瀬

青森県