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青池

(あおいけ)

神秘的な青色の湖

白神山地に抱かれた幻想的な湖「青池」

青池は、青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産・白神山地の中にある「十二湖」の一つで、その名の通り鮮やかなコバルトブルーの水面が特徴の神秘的な湖です。標高1000メートル級の山々に囲まれた静寂の中にあり、その透き通った水面は周囲の木々を鏡のように映し出し、まるで別世界に迷い込んだかのような幻想的な景色を作り出しています。

青く輝く湖面の秘密

青池の表面積は約975平方メートル、水深は9メートルほど。雨水と地下水が混ざり合ってできており、そのため水質が非常に澄んでいます。池の底には、倒れた木々や朽ちたブナの大木が透けて見え、自然が描く幻想的な光景に息をのむことでしょう。まるでインクを流したような深い青色を呈する湖面は、光の角度や時間帯によって微妙に色を変え、訪れるたびに違った表情を見せてくれます。

一年中凍らない神秘の湖

青池は一年を通して水温が約9℃と一定で、冬でも凍ることがありません。そのため、雪に覆われる季節でも青い水面が輝き続け、訪れる人々を魅了します。この変わらぬ美しさから、青池は青森を代表するパワースポットとしても知られています。

白神山地と「十二湖」

青池を含む「十二湖」は、白神山地の一角に位置する33の湖沼群の総称です。津軽国定公園の中にあり、標高1000メートルを超える山々に囲まれています。白神山地は人の手がほとんど加えられていない原生的なブナの森が広がるエリアで、540種類を超える植物や数多くの野生動物が生息しています。まさに、自然の息吹を感じられる貴重な場所です。

「十二湖」という名の由来

実際には33もの湖が存在しますが、標高694メートルの大崩(おおくずれ)から見下ろすと12の湖が確認できたことから「十二湖」と呼ばれるようになりました。これらの湖は、1704年の能代地震による地殻変動によって形成されたと考えられています。

大自然が生み出した美しい水の楽園

十二湖周辺には豊かなブナ林が広がり、自然が作り出した水の浄化システムが働いています。そのため、湧き出る水は非常に清らかで、県の名水にも選ばれた沸壺(わきつぼ)の池など、透明度の高い湖が数多く存在します。

大正11年には文人の大町桂月が十二湖を訪れ、「湖畔群の幽闇、紅葉の残照、天下の奇観」と称賛したことで全国的に知られるようになりました。今では、四季を通して多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

自然散策を楽しむセラピーロード

「十二湖の森」には、体力や時間に合わせて選べる4つのセラピーロードが整備されています。

どのコースも、四季折々の自然や湖沼の美しさを楽しむことができ、特に新緑や紅葉の季節は格別です。

世界遺産・白神山地の宝「青池」

1993年、白神山地は屋久島とともに日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。青池はその象徴的な存在として、世界中の人々を惹きつけています。透き通るような青と、周囲を包むブナ林の緑とのコントラストが織りなす風景は、まさに自然が創り出した芸術です。

まとめ ― 心に残る幻想のブルー

青池は、自然の神秘と静寂が調和する場所です。白神山地の豊かな自然とともに、青く輝く水面が訪れる人々の心を癒してくれます。どの季節に訪れても変わらぬ美しさを見せてくれる青池は、まさに青森が誇る絶景スポットです。旅の途中で立ち寄れば、心に深く残る感動とともに、自然の偉大さを感じることができるでしょう。

Information

名称
青池
(あおいけ)
リンク
公式サイト
住所
青森県西津軽郡深浦町松神山国有林内
電話番号
0173-74-4412
アクセス

十二湖駅からバスで15分

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