新鮮な魚介をその場で味わえる「七厘村」
八食センターの名物といえば、購入した魚介や肉をその場で炭火焼きにして食べられる「七厘村」です。新鮮な牡蠣やホヤ、イカなどを自分で焼き上げて味わう体験は格別。地元の人々にも観光客にも人気が高く、週末には多くの家族連れやグループで賑わいます。焼きたての香ばしい香りと、海の恵みそのままの味わいを楽しめるのが魅力です。
郷土料理や海鮮グルメが集う「厨(くりや)スタジアム」
厨スタジアムは、寿司や海鮮丼、郷土料理など、八戸ならではの味を楽しめる飲食棟です。特に、八戸の名物である「せんべい汁」や、地元漁港で水揚げされた魚介を使った料理は観光客から高い人気を誇ります。2階には子ども向けの遊び場「くりやランド」も併設されており、家族連れにも嬉しい施設です。
八戸の食文化を発信するイベント
八食センターでは年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。特に有名なのが、毎年8月に行われる「八食サマーフリーライブ」です。これは、入場無料の野外ロック・フェスティバルとして全国から音楽ファンが集まり、青森の夏を熱く盛り上げます。
そのほかにも、料理教室や地元食材を使った「八食料理道場」、週末のフリーマーケットなど、地域と観光をつなぐ多彩な催しが行われています。市場を歩くだけでなく、体験や交流を通して「食」を楽しめるのが八食センターの魅力です。
アクセスと営業時間
八食センターは、JRおよび青い森鉄道の八戸駅から「100円バス」でアクセス可能です。バスは駅から直接センター前まで運行しており、観光客にも便利な交通手段です。
営業時間は、市場棟が午前9時から午後6時、味横丁が午後6時30分まで、そして厨スタジアムは午後9時まで営業しています。定休日は水曜日ですが、厨スタジアムは年中無休で営業しています。
八戸の魅力を支える歴史と発展
八食センターの歴史は古く、1977年に設立された協同組合八戸総合食品センターが前身です。地元・陸奥湊地区の商業者が中心となり、1980年に現在の場所で共同店舗施設としてオープンしました。
以来、地域の食文化を支え続け、1985年には年間来場者数が100万人を突破。2002年には東北新幹線の八戸駅開業に合わせて「厨スタジアム」を新設し、観光客の増加に対応しました。また、2006年には記念すべき「第1回B-1グランプリ」の開催地となり、八戸の食文化を全国に発信する契機となりました。
まとめ ― 八戸の食と人がつながる場所
八食センターは、単なる市場ではなく、八戸の食文化と人々の交流を育む「食のテーマパーク」です。新鮮な魚介や地元グルメを味わいながら、地元の人々とのふれあいを楽しむことができます。訪れるたびに新しい発見があり、季節ごとの味覚を通して八戸の豊かな自然と伝統を感じられるでしょう。
八戸を訪れた際は、ぜひ八食センターに足を運び、五感で味わう「八戸の食の魅力」を存分に体験してみてください。