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太宰の宿 ふかうら文学館

(だざい やど ぶんがくかん)

太宰治が滞在した歴史ある旅館を文学館として再生

太宰の宿 ふかうら文学館は、青森県深浦町にある文学施設で、太宰治が実際に宿泊した旧秋田屋旅館を改装して開館しました。太宰が小説『津軽』の執筆の際に滞在したこの旅館は、彼の作品にも登場しており、文学ファンにとって特別な場所として知られています。

当時の面影を残す「太宰宿泊の間」

館内には、太宰治が宿泊した部屋「太宰宿泊の間」が当時の姿のままに再現されており、訪れる人々はその空気感に包まれながら、文豪の創作の世界を身近に感じることができます。また、『津軽』の初版本や、太宰が親しい婦人に宛てた書簡など、貴重な資料も展示されており、彼の人間味あふれる一面を垣間見ることができます。

文学者たちが残した深浦とのつながり

この文学館では、太宰治のほかにも深浦ゆかりの文人である成田千空大町桂月に関する資料も展示されています。それぞれの展示室では、彼らの作品や生涯に触れることができ、深浦の地が多くの文人に愛された場所であったことを感じられます。

太宰治の生涯と文学的功績

太宰治(本名:津島修治)は1909年に青森県金木村(現在の五所川原市)に生まれました。苦悩と孤独を抱えながらも、『走れメロス』『津軽』『人間失格』などの名作を残し、戦後文学に大きな足跡を刻みました。代表作『斜陽』は没落貴族の女性を描き、ベストセラーとなっています。彼は坂口安吾や織田作之助らと並び「無頼派」と呼ばれる文学潮流を築きました。

文学ファンに愛される巡礼地

近隣には太宰治の生家である斜陽館(五所川原市)もあり、ふかうら文学館とあわせて巡る「太宰文学の旅」は多くの文学愛好家に人気です。穏やかな時間が流れる館内で、太宰治の作品世界に思いを馳せるひとときは、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。

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名称
太宰の宿 ふかうら文学館
(だざい やど ぶんがくかん)

白神山地

青森県